絶対に壊さないという強い意志を感じるGalaxy
サムスン電子は、強固なケースにVPN標準装備など安全性を高めたスマートフォン「Galaxy Tactical Edition」シリーズとして、「Galaxy S23 Tactical Edition」と「Galaxy XCover6 Pro Tactical Edition」をアメリカで販売しています。ただし、軍隊など特殊用途向けなので一般販売はされておらず、簡単に買うことはできません。価格も非公開ですが、かなり高価であることは間違いないでしょう。
アーミー用品のようなカラーリングと強固なケースだけでも欲しいと思わせでき栄えです。ケースは上部のフタを開いてからスマートフォンを入れる仕組みになっています。なお、付属のUSBケーブルもかなり強固な作りですね。
本体裏側には、ベルトに固定するためのパーツも備わっています。バックパックなどに装着して、ハンズフリーで動き回ることもできるわけです。
装着例はこんな感じ。実際に現場で使われているようです。なお、ディスプレーはGorilla Glass Victus 2で覆われていますが、これはベースとなる「Galaxy S23」そのままであり、ディスプレー面が特別に強化されてはいないようです。Gorilla Glass Victus 2でも十分強固ですが、さらに強固な保護ガラスなどをさらに上に貼り重ねて使うのかもしれません。
Galaxy Tactical Editionが最初に出てきたのは2020年で、当時の最新モデルをベースにした「Galaxy S20 Tactical Edition」でした。後継機として出てきたのがGalaxy S23 Tactical Editionなので、その登場は3年後。特殊用途向けですし、ハイエンドモデルのため数年は現役として使えるモデルなので、次に出てくるとすれば「Galaxy S26 Tactical Edition」(仮称)となり、2026年になるのかもしれません。
とはいえ、このケースだけでも別売してほしいものですし、毎年の新機種向けにケースだけでも出してほしいもの。価格は高くなりそうですが、ボディーをしっかり守ってくれる上に、ベルト装着も可能となればアウトドア用途にも使えますし、災害時にも安心です。
コンシューマー層向けには「Rugged Gadget Case」ケースを出しており、ある程度の本体保護もできます。しかし、こちらも実はGalaxy S23シリーズ用が最後で、Galaxy S24シリーズ向けのものは出てきていません。このRugged Gadget Caseはボディー保護に加え背面にカードケースやスマホリングを取り付けることのできる合体式ケースですが、Galaxy S24シリーズ向けに出ていないのが残念です。
プロ向けや産業向けとなる製品は一般ユーザーにとってはオーバースペックな部分もありますが、その一部の機能を必要と考えるユーザーも多くいるでしょう。Galaxy Tactical Edition用ケースの機構や材質を一部変えて、一般向けにもぜひ出してほしいと思います。
「スマホ好き」を名乗るなら絶対に読むべき
山根博士の新連載がASCII倶楽部で好評連載中!
長年、自らの足で携帯業界を取材しつづけている山根博士が、栄枯盛衰を解説。アスキーの連載「山根博士の海外モバイル通信」が世界のモバイルの「いま」と「未来」に関するものならば、ASCII倶楽部の「スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典」は、モバイルの「過去」を知るための新連載!
「アップルも最初は試行錯誤していた」「ノキアはなぜ、モバイルの王者の座を降りたのか」──熟練のガジェットマニアならなつかしく、若いモバイラーなら逆に新鮮。「スマホ」を語る上で絶対に必要な業界の歴史を山根博士と振り返りましょう!

この連載の記事
-
第756回
スマホ
スマホだけじゃなくクルマも売ってるミラノの家電量販店が最高すぎた -
第755回
スマホ
Acerからついに5Gスマホが登場! 今すぐインドに買いに行きたい -
第754回
スマホ
東京でのライカ100周年イベントに先駆けてミラノを訪問 -
第753回
スマホ
なぜ高性能で安いのか? シャオミのコスパスマホ「POCO」の製品開発戦略を聞いた -
第752回
スマホ
シャオミ「Xiaomi Smart Band 9 NFC版」で台北の地下鉄に乗車 -
第751回
スマホ
AQUOS R9 proで67mmのカメラフィルターを使うメリットを探る -
第750回
スマホ
OPPOのスマホでMacが操作できるリモートPCコントロールを試した -
第749回
スマホ
iPhoneをライカカメラスマホにする純正グリップは撮影が楽しくなる -
第748回
スマホ
トルコの謎スマホビルは健在だった! 猫だけじゃない、スマホで感じるイスタンブールの魅力 -
第747回
スマホ
8mm台なのに金属筐体でガチ頑丈! 2025年は「タフネススマホ」の世界にも激薄のトレンド到来 -
第746回
スマホ
ドイツテレコムが3万円台で買える音声操作のAIスマホをキャリア自身で開発 - この連載の一覧へ