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石川温のPCスマホニュース解説 第201回

ソニー「Xperia 1 VI」はこだわりから“現実路線”に変わった

2024年06月05日 07時00分更新

文● 石川温

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ソニーは日本メーカーとして岐路に立っている

 昨今の円安基調により、チップを含め、あらゆる部材が高騰している中で、従来の路線を維持するのが難しくなっているはずだ。

 この夏商戦において、シャープもAQUOS R9シリーズでは、昨年まであった1インチセンサーの搭載を見送り、チップもSnapdragon 8シリーズではなくなっている。

 メーカー関係者は「カメラセンサー、ディスプレー、半導体。スマホ向けの部材メーカーは大量に買ってくれる中国メーカーをターゲットにしている。少量生産の日本メーカーは見向きされなくなりつつある」と語る。

 世界に向けて大量生産できるメーカーが、独自の部材を大量に調達し、コストを抑えた製品を市場に投入できる中、日本メーカーとしてどのように生き残っていくのか。まさに岐路に立たされているのかも知れない。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)『未来IT図解 これからの5Gビジネス』(MdN)など、著書多数。

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