アップルは2024年5月7日、オンラインイベントを開催。M4チップを載せたiPad Pro、さらに13インチと11インチという2モデル展開のiPad Airを発表した。アメリカを除くメディアはロンドンにあるアップルオフィスに集められ、オンラインイベントを視聴しつつ、新製品のタッチアンドトライや関係者の取材をする機会を得た。実際にiPad Proをじっくりと触ることができた。筆者は今回、型落ちモデルとなった12.9インチiPad Pro(第6世代)を所有しているが、正直言って、新製品が欲しくてたまらなくなっている。
新型「iPad Pro」軽さと薄さに驚き
まず、新製品を触ってビックリしたのが軽さと薄さだ。第6世代と比べて102g、厚さも1.3mm、薄くなっている。
実際に持ってみるとその差は歴然。普段、12.9インチiPad Pro(第6世代)を持ち歩いて結構「重たい」と感じ、持ち歩く機会がすっかり減っていたが、新製品の薄さ、軽さであれば、また持ち歩いて使おうかと思わせてくれるのだ。
この軽さに貢献しているのが、今回から採用されたOLEDディスプレーだ。従来はLiquid Retina XDRディスプレーという液晶パネルであったため、どうしてもバックライトなどがあって重くなっていた。しかし今回からOLEDということで、薄く、軽いiPad Proが実現したというわけだ。
このOLEDディスプレー、実際に見てみると、確かに黒が引き締まり、色合いが鮮やかに表示されることに驚く。特に黒が基調の写真は、黒く塗装されているフレーム部分との見分けがつかないほど真っ黒に表示されるのだ。
今回、アップルではiPad Proのディスプレーに、標準ガラスとNano-textureディスプレーガラスという2つの選択肢を設けている。Nano-textureディスプレーガラスのほうが1.1〜1.6万円高くなる仕様だ。実際に標準ガラスとNano-textureディスプレーガラスを見比べてみたが、当然のことながら標準ガラスは光沢気味で、Nano-textureディスプレーガラスは光を反射が抑えられ、マットな印象となった。このあたりは「人それぞれの好み」が出そうなので、店頭で自分の目で比較して、好みを選んだ方が良いかもしれない。ちなみにNano-textureディスプレーガラスは1TBと2TBモデルのみとなるので、予算を考えると標準ガラスで十分という考え方もできる。
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