Stable Diffusion入門 from Thailand 第14回
画像生成AI「Midjourney」の使い方 ユーザー登録から最新機能まで【最新版】
2024年05月15日 07時00分更新
アップスケール/インペイント/アウトペイント
ここからは1枚目の画像を元にさらにエディットしてみよう。
「Upscale(Subtle)」と「Upscale(Creative)」は、いずれも元の画像を2倍(1024 x 1024の場合2048 x 2048)に拡大(アップスケール)してくれる。ここでは「Upscale(Subtle)」をクリックする。
アップスケールされた画像。これではわかりにくいので画像をクリックして拡大してみよう。
バッチリ2048 x 2048に解像度がアップしている。なお、「Upscale(Creative)」を選ぶと、単純に拡大するだけではなく、さらにディテールを書き加えてくれるので、クオリティアップを目指す場合は試してみるのもいいだろう。
「Vary(Subtle)」と「Vary(Creative)」は、画像のバリエーションを4枚作成する。
「Vary(Subtle)」は間違い探しレベルの軽微な違い。
「Vary(Creative)」は、顔の向きなどかなり変更がみられる。
「Vary(Region)」は、画像内の指定した部分だけを変更する「インペイント」と呼ばれる機能だ。
左下で「矩形」か「フリーハンド」を選び、範囲を指定したらプロンプト(ここでは「red baseball cap」)で変更点を指定して「→」をクリックする。
キャップのバリエーションが4枚生成された。
「Zoom Out 2x」「Zoom Out 1.5x」は、画像サイズはそのままに2倍(1.5倍)にズームアウトした画像を生成する。
「Zoom Out 2x」をクリックすると、2倍にズームアウトした画像のバリエーションが4枚生成された。
最初はほとんど見えなかった背景も自然に描画されている。
「←」「→」「↑」「↓」は、画像にそれぞれの方向を継ぎ足す、アウトペイント(生成拡張とも)と呼ばれる機能。
「←」にアウトペイント。
拡大しても自然だ。
もちろん他の方向も同様に生成できる。
なお、Midjourneyで生成した画像は、https://www.midjourney.com/archiveですべて確認できる。
以上でMidjourneyの基礎の基礎は終了。次回はさらに便利な機能を紹介していく予定だ。
1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
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