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Sportip がAI や先端技術で変える運動指導 無人ジムの進化に期待

株式会社Sportip 代表取締役社長 髙久侑也氏インタビュー

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筑波大学でスポーツ科学を、一橋大学大学院で経営を学ぶ

 高校時代、野球を続けることができなくなった髙久氏は、「野球部時代から勉強するのは好きだった。というのか、負けるのが好きではなかったので」と筑波大学体育専門学群に入学する。筑波大学に行けば、スポーツ科学を学ぶことができるのではないかと考えたからだ。

「入学式では、旧来型の野球部の指導は間違っているという話が挨拶に入っていて、この大学に来たのは運命だったのかもしれないと感じた」

 その狙い通り、スポーツ科学についてさまざまな学びを得た。きちんと実証されたものを活用しながらスポーツに取り組むという発想が間違いではなかったことを実感する。スポーツだけでなく、「さまざまな授業に潜り込んで、授業に出ていた人をスカウトし、自分でメディアをつくれないかなどの模索をした」と自らビジネスをするための試行錯誤もスタートした。

「自分でやってみて、圧倒的に起業する際の知識がないことが明らかになった。そこで、在学中にインターンに行って、それまではなかったビジネスの知識を学ぶ経験もした」

 ビジネスの知識を学ぶ必要を強く感じ、筑波大学卒業後は一橋大学大学院経営管理研究科で学び、MBAを取得することを選択する。

「大学院入学の時はちょっと大変だった。面接で、『スポーツを学んできたのに改めて経営を学んでどうするの?』と問われたので、実家が会社経営をしているのでその経験など、いろいろと説明して、ようやく納得してもらえた感じでした」

 ただし、実際に大学院に入学してみると、スタートアップとしての起業に関する知識よりも、経営に関する知識を学ぶことが多かったことから、入学と同じ年の9月にはSportipを起業。学びながら起業家として本格的にスタートすることとなった。

「起業時点から目指す事業の軸は変わっていない。スポーツ指導を行う際、人の労働力を高度に置き換えるAIサービスを作っていきたいとずっと考えてきた。提供の方法として、最初はBtoC向けビジネスにできないかと考えたがマネタイズが難しいということで、今は人をエンパワーメントする、さらにSaaS型で提供するという形に落ち着いているが、軸は変わっていない」と髙久氏は振り返る。

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