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Stable Diffusion入門 from Thailand 第13回

Macで始める画像生成AI 「Stable Diffusion」ComfyUIの使い方

2024年03月27日 09時00分更新

文● 田口和裕

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生成スピード実測:SDXLは約5分

 それでは最後に、WindowsとMacの生成スピードを実測してみよう。あくまでも筆者の環境であり、設定やマシン構成、その他の要素によって速度は大幅に変化するが目安にはなるだろう。

Model sd_xl_base_1.0_0.9vae.safetensors
Sampler DPM++ 2M Karras(ComfyUIでの表記はdpmpp_2m , karras )
Steps 30
CFG Scale 7
Width 1024
Height 1024
Positive Prompt 1girl, solo, dark hair, long hair, twin-tail
Negative Prompt 3d render, (worst quality:2), (low quality:2),
Seed 1054607128737606

 設定は上記の通り、まずはWindows(Core i7-13700F 2.10 GHz / RTX 4070)のComfyUIからスタートだ。

 「15.11秒」で描画が完了した。1024x1024、30ステップなのでこんなものだろう。

 ごくシンプルなプロンプトだが、何度かガチャを回すことでまあまあよさげな絵を出すことができた。

 独自UIの「Inference」でも試してみよう。

 「15.67秒」で完成。ComfyUIとの差は誤差程度だ。

 それではMac(Mac Mini M1)で試してみよう。

 なんと「312.07秒」。5分12秒はかなり遅く感じるが、これはずっと強めのWindowsを触っていたからだろう。

 「Inference」でも「310.82」とほとんど変わらない。

生成スピード実測:SD1.5は約30秒

 さすがに1枚5分かかるのは厳しいので、一世代前のモデル「Stable Diffusion 1.5」のベースモデルを久しぶりに使って試してみる。

Model v1-5-pruned-emaonly.safetensors
Sampler DPM++ 2M Karras(ComfyUIでの表記はdpmpp_2m , karras )
Steps 20
CFG Scale 7
Width 512
Height 512
Positive Prompt 1 japanese girl, solo, sweater, look at viewer,
Negative Prompt (worst quality:2),(low quality:2),
Seed 305674016064510

 設定は上記の通り。WindowsのComfyUIで試してみよう。なお、ほとんど変わらないので「Inference」は割愛した。

 素のベースモデルでは破綻が多くなかなかいい絵が出ないが、今回は時間を測るのが主眼なのでこれで妥協。

 Windows機はさすがに早く「1.51秒」を叩き出した。

 Macは「32.94秒」、これくらいなら現実的に使えるような気がする。とは言えベースモデルではなく、なんらかのマージモデルを利用した方がいいだろう。

生成スピード実測:SDXL Turboで約14秒!

 それではSDXLの高速版、SDXL Turboならどうだろう。

Model sd_xl_turbo_1.0_fp16.safetensors
Sampler DPM++ SDE Karras(ComfyUIでの表記はdpmpp_sde , karras )
Steps 3
CFG Scale 1.5
Width 512
Height 512
Positive Prompt 1 japanese girl, solo, sweater, look at viewer,
Negative Prompt
Seed 305674016064525

 設定は上記。ステップ数は3、CFGスケールは1.5と特殊なので注意。

 まずはWindows機。さすが新しいモデル、シンプルなプロンプトでもそれなりのクオリティーだ。

 速度は脅威の「0.85秒」、感覚的にほぼ一瞬なので数百枚を一度に生成といった極端なことも余裕だ。

 そして気になるMacは「14.42秒」!!!!これなら待てるのではないだろうか。

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