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AC電源不要! USBバスパワー駆動で最大8TBの外付けSSDはテレビ録画で使えるのか? Samsung Portable SSD T5 EVOで検証

文●藤山哲人 編集●北村/ASCII

提供: 日本サムスン

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HDDやSSDのフォーマット形式に注意

 HDDレコーダーやテレビで使われているディスクの記憶形式(フォーマット)はまちまち。それゆえ外付けディスクも、機器に対応したフォーマットで初期化する必要がある。

 LGのテレビはWindowsパソコンで利用されているNTFSか、USBメモリーなどで使われているexFATのフォーマットに対応。テレビ側にはフォーマット機能がないため、パソコン側でフォーマットしてテレビに接続するようになっていた(場合によってはセクター長を選ぶ必要がある)。

 Hisenseは、異なったフォーマットの外付けディスクを接続すると、自動的にフォーマット機能の画面が表示された。

認識できないフォーマット形式では自動的にフォーマット画面が表示されるHisense

USBのバージョンに注意

 地デジを録画をする場合は、すべての機器がUSB 2.0以上に対応している必要がある。2024年現在で機器がUSB 1.0にしか対応していないというのは稀だが、昔のパソコンやプリンターで使っていたUSB延長ケーブルやHUBを使うと機器からディスクを認識できなかったり、正しく録画できないという場合があるので注意。

 Type-CとType-Aのコネクターを持つケーブルや変換コネクターは、必ずUSB 2.0以上なので、注意すべきは延長ケーブルやHUBだけになるハズだ。

地デジやBSハイビジョンの録画なら、このマークのUSB 2.0以上のケーブルが必要

 またBSハイビジョンの4K放送を録画する場合は、USB 3.0以上のケーブルが必要になる。USB 2.0ではハイビジョンの膨大なデータを転送できるだけの速度が出せないためだ。新規にケーブルを購入する場合でかつ4K放送を録画する場合は、USB 3.0に対応したケーブルを購入すること。

 なおT5 EVOはUSB 3.2 Gen1に対応しているので、ディスク自体は4K放送の録画にも対応している。

BSプレミアムなど4K放送の録画をする場合は、このマークのUSB 3.0以上のケーブルが必要

テレビまわりがスッキリ

 HDDレコーダーやHDDタイプの外付けディスクはテレビまわりがごちゃごちゃになりがちだった。しかしコンパクトな外付けSSDを使うと、USBケーブル1本とBluetoothイヤホンのケースサイズのSSDのみでテレビ録画が可能になる。

Samsung T5 EVOの8TBモデル「MU-PH8T0S-IT」なら、約1ヵ月間ぶっ通しで録画できる容量を誇る

 今回検証で使用したテレビやブルーレイレコーダーの年式が少々古かったこともあり、8TBに非対応だったりスムーズに認識されない機器もあったが、8TBという大容量ストレージがUSBバスパワーだけで接続できるケースが確認できた。

 GB(ギガバイト)単価の面ではまだまだHDDに分があると言えるが、SSDならAC電源不要で省スペース、かつ最大8TBの大容量を実現しており、これからのテレビ録画メディアとしての可能性を感じさせてくれた。

書いた人──家電ライター/藤山 哲人(ふじやま てつひと)

 「マツコの知らない世界」(加湿器、扇風機、携帯充電器、テーブルタップ、ロボット掃除機、調理家電と番組史上最多の6回出演)「ゴゴスマ」(生番組10回)「メーテレドデスカ!」(10回)「NHKごごナマ」(生放送2回)「カンテレ ワンダー」(5回)「HBC 今ドキ!(生中継8回)」「ラヴィット!」(10回以上)はじめ、朝や昼の情報番組に多数出演し、家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介。

 独自の測定器やプログラムを開発して、家電の性能を数値化(見える化)し、徹底的に使ってレビューするのをモットーとしているため「体当たり家電ライター」との異名も。現在インプレスの「家電Watch」や「文春オンライン」「現代デジタル」やサイゾー「ビジネスジャーナル」、「mybest」や「毎日新聞デジタル」などのWeb媒体をはじめ、毎月ABCラジオなどで連載やコーナーを持っている。

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