AC電源不要! USBバスパワー駆動で最大8TBの外付けSSDはテレビ録画で使えるのか? Samsung Portable SSD T5 EVOで検証

文●藤山哲人 編集●北村/ASCII

提供: 日本サムスン

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筆者宅のテレビを使って接続できるかチェックしてみた

 T5 EVOに限った話ではないが、テレビと外付けディスクの組み合わせによっては、外付けHDDを認識できない場合がある。そのポイントは次の3点だ。

  • ・テレビが認識できる外付けディスクには最大容量がある
  • ・外付けディスクのフォーマット形式に注意
  • ・USBのバージョンに注意


 今回はT5 EVOの8TBを使って、筆者宅にあるテレビやレコーダーの外付けディスクにできるかをチェックしてみた。検証機材は以下の通り。

液晶テレビ Hisense 43A50 2019年製 USB 2.0x1 SeeQVault対応

液晶テレビ LG 65UK7500PJA 2018年製 USB 2.0x2 SeeQVault非対応

HDDレコーダー パナソニック DMR-BRT1030 2018年製 USB 3.0x2 SeeQVault対応

テレビが認識できるHDDやSSDの最大容量がある

 テレビやレコーダーには、認識できる外付けディスクの最大容量がある。試した機器はいずれも4TB以下とマニュアルに記載されていたが、どちらのテレビも8TBのSSDを認識できた。

 Hisenseでは録画時間が727時間となっており、8TBと認識しているようだ。ただし4TB(およそ500時間)までの書き込みしかできない可能性も残る。

Hisenseは8TBで認識しているようだ。ただ録画可能時間が727時間と理論値よりやや少な目なところが気になる

ドライブの詳細を見てみると7.3TBで認識しているので、少なくとも4TBの制限を受けていないようだ

Hisenseでフォーマットした外部ディスクをパソコンで見てみると、2GBと7.45TBの2つのパーティションが切られている。ただしパソコンからは参照できないフォーマットでパソコンに接続してもエクスプローラーから参照できない

 新品のT5 EVO 8TBを取り付けた状態での録画可能時間は727時間45分と表示された。ちなみに、地上デジタルのビデオ圧縮方式はMPG2-TS。これは可変ビットレートなので録画する番組によって必要な記録容量が異なる。したがって、テレビに表示される録画可能時間は、安全マージンをとって最も低い圧縮率で計算された数値になっているようだ。

テレビでフォーマットした直後の残り録画可能時間は727時間45分

 そこで、ビットレートが稼げそうなバラエティ番組43分ときれいな風景が流れる9分の番組の計52分を実際に録画してみたところ、残り録画可能時間が727時間18分となった。つまりディスク上での使用量は27分。表示されている録画可能時間よりも約1.92倍記録できる計算になる。

番組を計52分録画してみたところ、残り録画可能時間が727時間18分となった。27分しか減っていない

 番組によって記録容量が異なるのであくまで目安ではあるが、8TBのT5 EVOで地上デジタルのバラエティ番組を録画すると、実際はおよそ1401時間35分記録できることになる。圧縮率が低くなりがちな料理番組やコンサート映像の場合はおよそ1000時間ぐらいになるだろう。

 一方、LGのテレビは8TBのディスクは認識できるも、録画できる容量は4TBとなっていることを確認した。

LGのテレビが認識しているのは3.3TB。1KBを1024B換算しているので、4TBより小さい値になっていると思われる

Windowsでディスクの中を覗いてみると、一応8TBのパーティションが切れているものの、認識されるのは4TBぶんのみ

 4TBしか認識しないなら、パーティションを4TB+4TBに切れば、認識するのではないだろうか? そこでPCでパーティションを切ってLGのテレビにつないでみたところ、AとBの2つの保存先として認識した。録画時にどちらに録画するかを選べ、どちらに録画しても問題なく再生できた。

 ただし、この使用方法はメーカーのサポート外となる可能性が高い。実践する場合は、自己責任で行なってほしい。

4TB+4TBにパーティションを切ってからテレビに接続したところ、AとBの2つの保存先として認識。どちらのパーティションにも番組を録画できた

 見事に容量で弾かれたのはパナソニックのHDDレコーダーだ。「160GB~4TBまでの対応HDDのみ」と注意が表示され利用できなかった。

パナソニックのHDDレコーダーは容量チェックをしていて、4TBを越える外付けディスクは弾かれる

 そこで4TB+4TBにパーティションを分割してみたが、総容量をチェックするため、やはり容量オーバーで受け付けてくれなかった。

 今回テストした機器は2018年製とかなり古かったので4TBまでという制限が多かったが、8TBのディスクが使える機器も増えているようだ。

 その証拠に、2023年に発売されたパナソニックのブルーレイディスクレコーダーDMR-4T403にT5 EVOをつないだところ、8TBで認識して問題なく使えた。

2023年発売のレコーダーでは8TB SSDを認識した

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