親会社は万全でも、子会社や取引先まで安全とは限らない
Q:「サプライチェーン攻撃」ってなに?
A:ターゲット企業を最初に攻撃せず、セキュリティ対策が劣る子会社や委託先をまず攻撃して踏み台にしたうえで本命を狙う手口。
サイバー攻撃の一手法。ターゲットにした企業に直接攻撃するのではなく、当該企業の取引先や委託企業といった関連会社に攻撃を仕掛け、成功するとその企業を「踏み台」として本来のターゲット企業への不正アクセスを実行する。
おすすめの関連記事
Gmailのスパムフィルターが進化 セキュリティへの取り組みを知る
本命ターゲットにされがちな大企業は、サプライチェーンとされる関連企業が多数存在し、その企業規模によってはセキュリティ対策が十分でないことも少なくない。
そのため、たとえ自社のセキュリティ対策が十分であっても、最初に攻撃の被害に遭った関連企業を経由した攻撃によって弱点を突かれる可能性がある。まさに「将を射んと欲すれば先ず馬を射よ」を地で行くサイバー攻撃なのだ。
企業間取引のある企業は少なくないと思われるが、取引のある企業に何らかの迷惑をかけることがないように、十分に自社のセキュリティ対策も済ませておきたいところだ。
この連載の記事
-
第18回
デジタル
「アンダーグラウンドサービス」であなたも明日からサイバー犯罪者になれる!? -
第17回
デジタル
Androidスマホの門番「Google Play プロテクト」は悪意あるアプリに効く -
第16回
デジタル
フィッシング詐欺で悪用されがち「Vプリカ」ってなに? -
第15回
デジタル
今さら「NVIDIA」って何? 新聞だと謎の無名企業呼ばわりだけど -
第14回
デジタル
個人情報を盗むことに特化したウイルス「インフォスティーラー」が怖い -
第13回
デジタル
「サポート詐欺」の狙いはあなたじゃない。高齢の両親や祖父母がターゲット -
第12回
デジタル
「キルウェア」の攻撃はPCどころか人命まで左右する -
第11回
デジタル
「暗号資産ウォレット」には冷たい財布と熱い財布がある!? -
第10回
デジタル
「炎上」は規模も速さも拡大する一方。誹謗中傷の対策は? -
第9回
デジタル
流行中のサポート詐欺に必須(?)の機能「遠隔操作アプリ」ってなに? -
第8回
デジタル
「量子コンピューター」なら1万年かかる問題を200秒で解く!? 暗号解読も楽々に? - この連載の一覧へ