◆小径ハンドルと大画面のスクリーンで未来感がスゴイ
ハイテク感を高めるのがPeugeot i-Cockpitと呼ぶ小径ステアリングホイール、ヘッドアップインストルメントパネル、大型タッチスクリーンの3点セット。小径ステアリングホイールの上にメーターが見えることに最初戸惑いますし、運転しても戸惑うのですが、唯さんには「なんかスポーティーですし、何より肩幅に合っているように思います」と好評。そしてインストルメントパネルは速度が浮かび上がるように表示される仕様。これまた最初は驚くわけです。
大型のタッチスクリーンは、機能ごとにアイコンがズラリと並んでスマホライク。そのためダッシュボードにボタンが並ばすスッキリ。プジョーらしいなと思うのは、タッチスクリーンでエアコンをコントロールをするのですが、信号待ちで「ちょっと温度を変えよう」とすると、少しだけ面倒。でも見やすいですし、使いやすいです。
ワイヤレスApple CarPlayに対応するようですが、Andoroid Autoを利用する際は有線接続でなければなりません。スマートフォンの置き場は横向きでQi(ワイヤレス)充電に対応します。使い勝手はどちらも上々。驚いたのは、メーターパネル内にルートが表示されること! しかも、Android Autoに至っては交差点名で表示。こういった表示は純正カーナビでよく見かけますが、スマホナビでは初めてみました。
◆猫足と言うには固いけどスポーティーに走れる
プジョーというと猫足。その言葉どおり、しなやかさを信条とした乗り味をイメージします。ですが、どこか硬さが残る印象です。しかし、この味付けがスポーティーと感じられ、クルマの見た目とぴったりマッチ。「乗り心地はイイと思います。何よりハンドルが小さいから、動かす量が少なくてイイ」と唯さんは笑顔で運転を楽しまれます。ちなみにパワーステアリングはわずかに重めなのも、スポーティーな印象を与えてくれるのに十分。
ボディーサイズから最高出力120PSで大丈夫? と思ったのですが、走り始めると結構キビキビで楽しいクルマです。見た目と比べてクルマが軽いので、それが回頭性の良さや元気な走りにつながっている様子。実に元気なブルーライオンという印象を受けます。「もちろんパワーがあればイイのですけれど、十分だと思いますよ」という唯さんの意見に同意です。
驚くのはエンジン音が心地よく、耳障りな音を出さないこと。パドルシフトを駆使して、意図的にエンジンを回してみても「頑張ってるなぁ」という感じが薄く、むしろ「もっと行けます!」と乗り手を煽ってくるような。
じゃあ車内はうるさいのかというと、標準的といったところで不満はありません。運転席と後席に座る唯さんとの間で会話ができない、声を大きめに話さないと聞き取れない、ということはありません。
気になる燃費は、筆者の場合リッター12km程度。悪いわけではありませんが、イマドキのハイブリッド車の燃費を知ると……というのはあったりします。となると、PHEVが選択肢になるのかなと。税制面での優遇処置もありますので、こちらが本命といえるかも。
【まとめ】これで500万円以下は結構オトクなのでは!?
そんなプジョー408のガソリンエンジン仕様のお値段は499万円。「もっと高いクルマだと思っていました!」と唯さんが驚くのも無理はありません。それだけカッコよく、コスパがイイのですから。「いいかも」と、唯さんは408をたいそう気に入られた様子。「スタイリングといい、室内の感じといい、1.2Lのエンジンでここまで走れるとか、色々な意味で新しいクルマ、という感じがしますね」というのが彼女の感想でした。
フランス料理には、「今までの伝統的なフランスの高級料理(オートキュイジーヌ)とは異なる新しい料理スタイル」として、ヌーベルキュイジーヌと呼ばれるジョエル・ロブションに代表される、繊細な盛り付けや素材の味を活かす料理スタイルがあります。プジョー408はまさにクルマのヌーベルキュイジーヌ。
それは単にスタイリングだけでなく、BEV時代に迎えるにあたり、単に動力源や駆動形式だけではなく、従来の自動車の“お作法”を打破して“新しいクルマ”を作ろうとする、老舗の意思、気高さを感じさせ「プジョーはこうなる」というステートメントを感じさせたのでした。

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