10年近いSlackユーザーであるメルカリは、300以上の連携アプリを自作
Slack、今冬にパイロット版登場のSlack AI・Slackリストのデモを披露
2023年12月04日 09時00分更新
メルカリはSlack連携アプリを300個以上を自作!新機能に対しても期待を寄せる
続いて、メルカリの執行役員 VP of Generative AI/LLMである石川佑樹氏が登壇。石川氏は、メルカリが立ち上げた生成AIと大規模言語モデル(LLM)の専門チームを率いている。
メルカリでは、2014年の2月頃から10年近くも、Slackを活用し続けている。同社は“Trust & Openness”いうカルチャーのもとで、情報をオープンにして、カジュアルにすることで、コミュニケーションの活性化を推進しており、その土台となっているのがSlackだという。
メルカリのSlackの活用において特徴的なのは、アプリケーションとの連携だ。サードパーティアプリも利用しているが、エンジニアがSlackの連携アプリを自作して、自ら生産性を高めている。
石川氏が改めて自社アプリの数を確認すると驚きの300個以上。サードパーティのアプリを含めると、400を超えるアプリがSlackと連携している。
自作アプリの例としては、Slack内で利用できる勤怠のアプリや、オフィスの住所や電話番号など社内にまつわることをなんでも聞けるチャットボットなどが活用されている。
石川氏は、前述のDreamforce 2023にも参加しており「社内でもChatGPTによるカスタムのチャットボットはあるが、Slackのプラットフォームに、生成AIを搭載した正規機能が搭載されるに越したことはなく、完成度も高かったため、早く使ってみたい」と、新機能に対して期待を寄せる。
「コミュニケーションサービスというのは、仕事における時間の大半を占めているため、ここでの生産性がメンバー全体の生産性に直結する。Slackには、Salesforceとの連携や新機能により、自動化され、人が集中すべきところに集中できるような環境構築を進めて欲しい」と石川氏は締めくくった。