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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第110回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 11月18日~11月24日

国内ソフト市場の37%はもうクラウド、昨年のMDR市場は42%成長、ふるさと納税も“コト消費”へ、ほか

2023年11月27日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2023年11月18日~11月24日)は、国内ソフトウェア市場の最新実績と予測、企業の保有データ量の増加スピード、ふるさと納税のトレンド、マネージドEDR(MDR)市場の成長、についてのデータを紹介します。

[ソフトウェア]国内ソフトウェア市場、2023年上半期は前年同期比9%増、クラウドが37%を占める(IDC Japan、11月22日)
・2023年上半期の国内ソフトウェア市場は2兆2419億円(推定)、前年同期比9%増
・パブリッククラウドサービスは同22%増の8456億円、全体の37%を占める
・アプリ開発/デプロイ市場は同13%増、データドリブンやAIプラットフォームが牽引

 2023年上半期(1月ー6月期)の国内ソフトウェア市場の実績と予測より。同半期の実績は、前半期比で9.5%増の2兆2419億2000万円となった。うち、パブリッククラウドサービスが前年同期比22.4%増の8456億円4600万円と高い成長を維持し、ソフトウェア市場全体の37.3%を占めるまでに。なお、グローバルのソフトウェア市場は同11.1%増の4525億米ドルだった。国内市場を(1)アプリケーション開発/デプロイメント、(2)アプリケーション、(3)システムインフラソフトウェアの3つに分類すると、(1)は前年同期比13.4%増の5748億円、(2)は同8.2%増の9394億9200万円、(3)は同8.3%増の7239億4700万円。2022年~2027年までの年間平均成長率(CAGR)は8%を見込む。

国内ソフトウェア市場予測。2027年までCAGR 8%での成長を見込む(出典:IDC Japan)

[セキュリティ]データ総量は1.5年で42%増、増加の最大要因は「SaaSのデータ」(Rubrik Japan、11月20日)
・データ総量は18ヶ月で42%増、増加が最も多いのはSaaSデータで145%増
・組織の機密データレコードは平均2480万件、61%がクラウド/オンプレ/SaaSなど複数で保存
・16%(日本は6%)が2022年に「1回以上の機密情報損失を経験」

 世界1600人以上(日本は125人)のセキュリティ担当者への調査結果をまとめた「データセキュリティの現状」より。組織のデータ量は過去18ヶ月で42%増加した。増加の要因は「SaaSデータ」(145%増)、「クラウド」(73%増)、「オンプレ」(20%増)。典型的な組織のデータ総量は、240バックエンド・テラバイト(BETB)。組織が保護すべきデータ総量は今後1年で約100BETB増加、さらに今後5年で7倍までふくれ上がると予想している。

[生活][トレンド]ふるさと納税も“コト消費”がトレンド、33%が「体験型返礼品」に寄附経験あり(レッドホースコーポレーション、11月24日)
・ふるさと納税者のうち33%が「体験型返礼品」への寄附経験あり
・体験型返礼品利用者の90%が「また訪れたい」
・過去3年の上半期における体験型返礼品の需要は前年同期比約270%増

 ふるさと納税の寄付経験者およそ660人を対象とした「ふるさと納税に関するアンケート調査」より。「体験型返礼品」に寄附した経験がある人は33%、そのジャンルとしては地域内で使える「食事券」「宿泊券」「買い物券」が多く挙がった。実際に78%が利用しており、利用して良かった点としては「地域の美味しいものを現地で食べられたこと」(55%)、「地域の人との触れ合い」(34%)、「そこでしかできない貴重な体験」(30%)など。体験型返礼品により「寄附者が寄附先に訪れる=交流人口の増加」などの効果があるとまとめている。

返礼品を選ぶ際に重視するポイントは「家族が喜びそうな体験」がトップ(出典:レッドホースコーポレーション)

体験型返礼品で訪れたまちに、90%が「また訪れたい」と回答(出典:レッドホースコーポレーション)

[セキュリティ]マネージドEDR市場は2022年42%増、SMBが拡大傾向~2023年度は25%増を見込む(アイ・ティ・アール、11月21日)
・ マネージドEDRの2022年度の売上金額は156億円、前年度比42%増
・2027年には2022年の倍近くの市場規模へ、292億円を見込む
・ライセンス販売と運用監視をセットにしたマネージドサービス型が盛況

 EDR(Endpoint Detection and Response)をマネージドサービス型で提供するMDR(Managed EDR)市場が成長している。マネージドEDRサービス市場の2022年度の売上金額は、前年度比42.6%増の156億円。大企業ではニーズが一巡しつつあり、今後は中堅・中小企業向けサービスを展開する事業者が増える。2023年度は前年度比25.1%増の見込みで、2022年から2027年までのCAGRは13.4%の成長が予想されている。

マネージドEDRサービスの市場規模の推移と予測(出典:ITR)

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