このページの本文へ

従業員には「職場の無料ランチ」よりも「Copilotの利用」が必要?

「Copilot for M365」で1日14分、1週間で1.2時間の業務効率化 ― Microsoft調査

2023年11月24日 16時30分更新

文● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米Microsoftは、2023年11月15日、生成AIによるアシスタントツール「Copilot」の業務利用に関する調査結果を発表した。

平均で週1.2時間の時間削減、77%が「Copilotを手放したくない」

 「Copilot for Microsoft 365」のアーリーアクセスプログラムのユーザーを対象に調査を実施。同サービスは2023年11月1日より正式提供を開始している。

 Copilotの初期ユーザーの67%が、Copilotによって業務時間を削減でき、より重要な仕事に集中できるようになったと回答。平均すると1日あたり14分、1週間で1.2時間分の時間を削減できたという。

 また、70%が「生産性が向上した」と回答。さらに「仕事の質が向上した」と回答したのは68%、「創造性が高まった」と回答したのは57%となった。

Copilotによる、生産性と創造性の向上

 さらに77%が「Copilotを手放したくない」と答え、Copilotなしで仕事をしていた頃には戻りたくないと考えているという。

 「Copilotの利用」と「職場での月1回の無料ランチ」のどちらを選ぶかという質問では、88%がCopilotを選択。無料ランチの頻度が「2週間に1回」でも79%、「週1回」の場合でも77%が、Copilotの利用を選ぶとした。

Copilotと無料ランチの比較

文書作成や会議、情報検索など日常タスクに与える影響

 また別調査では、文章作成や会議の要約、情報検索といった日常のタスクを対象に、Copilotによる生産性向上の定量化を図っている。「Copilotを使用するグループ」と「使用しないグループ」で、同じタスクの実行に要する時間を測る調査となる。

 「ブログ記事執筆」のタスクでは、Copilotを使用していないユーザーが平均で13分48秒かかったところを、使用したユーザーは8分12秒と、約1.7倍速く執筆できたという。記事内容の精度に統計的な有意差は見られなったという。

 「欠席した会議の要約作成」のタスクでは、Copilotを使用していないユーザーの平均所要時間は42分34秒だったのに対して、使用したユーザーは11分13秒と、約3.8倍速く要約できた。ただしCopilotを使用したユーザーには、内容の理解度に若干の低下が見られたという。

 「複数ソースからの情報検索のタスク」においては、Copilotを使用したユーザーの平均所要時間は17分54秒となり、使用していないユーザーは24分18秒と、約1.4倍速く検索できている。こちらも精度に統計的な有意差は見られなった。

Copilotが日常タスクに与える影響

職種特有の課題解決にも成果が

 その他、営業担当者に「Copilot for Sales」を使用してもらったところ、1週間で平均90分業務時間を削減でき、83%が生産性が向上した、67%が顧客との時間を増やせたと回答している。

 カスタマーサポートチームに「Dynamics 365 Customer Service」のCopilotを使用してもらったところ、課題解決にかかる時間が12%短縮、同僚との協力が必要なケースの10%を1人で解決できるようになったという。

 新人セキュリティ担当者に、「Copilot for Security」を使用してもらったところ、すべてのタスクにおいて44%精度が高くなり、タスクに要する時間も26%削減できたという。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    IT技術者の4割が「5年後のスキル陳腐化」に危機感/働くシニアは多いが「長く働きやすい」環境ではない日本/トークンコストの成果証明は難しい、ほか

  2. 2位

    データセンター

    AIデータセンターの「電力・冷却課題」打破へ シュナイダーが営業・設計・現場を直結する新組織立ち上げ

  3. 3位

    TECH

    二酸化炭素を資源に変える新触媒、新しい合金を電気で合成

  4. 4位

    デジタル

    ヤマハ、RTX1300の「ひかり電話アダプターモード」を解説する無料ウェビナーを10月15日に開催

  5. 5位

    サーバー・ストレージ

    「身代金を払えば復元できる」は過去の幻想――約束を守らない攻撃者と変容するランサムエコシステム

  6. 6位

    ソフトウェア・仮想化

    Microsoft IQとは? AIエージェントが必要とする理由は? マイクロソフトの担当幹部が解説

  7. 7位

    クラウド

    NTTドコビジが「GPUaaS」提供へ 1分単位で利用でき、ハイブリッド構成も可能

  8. 8位

    sponsored

    乱立する文書管理をBoxに統合へ、オークネットは基盤整備で「AIをビジネスの武器にする」

  9. 9位

    sponsored

    ルールは作ったが… 現場の「勝手にAI利用」が止まらない! どうやったら防げた?

  10. 10位

    IoT

    フィジカルAI時代を見据え、NTTドコビジがNaaS基盤を強化 数万台のIoTデバイスをセキュアに管理

集計期間:
2026年09月23日~2026年09月29日
  • 角川アスキー総合研究所