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ローコードのオリジナルCopilot構築ツールからAI開発を促進するMaaSまで

Microsoft、AI向けの独自開発チップを発表 ― Ignite 2023のAI関連まとめ

2023年11月17日 18時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 Microsoftは、2023年11月15日から11月17日(米国時間)まで、年次のテクニカルカンファレンス「Microsoft Ignite 2023」を開催。ここでは、同イベントでの注目発表を、AI関連を中心に紹介する。

クラウド基盤 ― AIに最適化された独自開発チップの登場

 Microsoftが独自に設計したAIに最適化したチップ「Microsoft Azure Maia」と、汎用のARMベースのチップ「Microsoft Azure Cobalt」が発表された。

 Azure Maiaは、AIワークロード向けに、クラウドベースのトレーニングと推論を実行するように設計されたAI Acceleratorチップ。Azure Cobaltは、ARMアーキテクチャをベースとして、クラウドの汎用ワークロード向けに、性能や電力・コスト効率を最適化したチップとなる。

Azure Maia

Azure Cobalt

 これらは、来年早々よりMicrosoftのデータセンターで展開され、Microsoft Copilotや Azure OpenAI Serviceなどで利用される予定。

Microsoft Copilotの拡張 ― 独自Copilotがノーコードで構築できるCopilot Studio

 生成AIによるアシスタント機能Microsoft Copilotシリーズの強化を発表した。

 まずは、独自の Copilotが作れる「Microsoft Copilot Studio」だ。2023年11月より一般提供を開始した「Microsoft Copilot for Microsoft 365」において、カスタマイズされたCopilotをローコードで構築できるツールとなる。AIとの対話やドラッグアンドドロップで容易に作成でき、スタンドアロンなCopilotにも対応する。今後、OpenAIのサービスとの統合により、オリジナルのChatGPTも構築できるようになる。

 その他にもコンタクトセンター向けの「Microsoft Copilot for Service」や営業向けの「Microsoft Copilot for Sales」も、Copilotシリーズに追加された。

 加えて、Web上で展開していたCopilotである、Bing Chatと法人向けのBing Chat Enterpriseを「Copilot」にブランド変更し、12月1日に一般提供を開始する。また、一般提供にあわせてMicrosoft Entra ID(旧Azure Active Directory)のユーザー向けに、Copilotの法人向けのデータ保護機能も展開する。

Igniteの発表の中でCopilotの拡張が多くを占めた

開発者の価値を向上 ― MaaSでAIアプリケーションの開発が容易に

 Azure上で、大規模言語モデル(LLM)の推論APIの利用とファインチューニングが可能になる「Model as a Service(MaaS)」プレビュー版が発表された。

 MaaSは、AI開発に特化した開発環境である「Azure AI Studio」より提供され、オープンソースのLLMを利用したAIアプリケーションの開発を支援する。当初は、MetaのLlama 2に対応し、今後MistralやJaisのLLMにも対応予定。

 あわせて、Azure AI Studioのパブリックプレビューも発表された。

Llama 2によるAIアプリの開発が容易に

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