柳谷智宣のkintoneマスターへの道 第113回
8社のブースで注目の製品について聞いてきた
幕張メッセで「サイボウズデイズ2023」開催! 注目ブースを突撃取材
2023年11月24日 11時30分更新
ワークスモバイルジャパン:初出展となるLINE WORKSはkintoneとの連携もばっちり
ビジネス版のLINE「LINE WORKS」が初出展。LINEのようなインターフェイスながらビジネスユース向けに提供されるビジネスチャットツールで、急速にユーザーを増やしている。当然、kintoneを利用する企業も多く、連携させたいというニーズが高まっている。
ワークスモバイルジャパンの荒井琢氏は「LINE WORKSのユーザーさんは、チャットの画面からkintoneにデータを入力したいというニーズがあります。そこで、LINE WORKSでkintone用のチャットボットを作り、kintoneの入力フィールドに従って質問に回答すればデータを入力できるようにしました。日報なら、日付や訪問先、訪問メモ、写真などをチャットに入力するだけでいいのです」とアピール。
ジョイゾーの「Joboco」やリコーの「RICOH Chatbot Service」、GlobalBの「LITONE for kintone」といったチャットボットビルダーで連携できる。
「どのツールを使っていただくかはお客様に選んでいただきます。サイボウズデイズには初めて出展しましたが、めちゃくちゃ盛況ですね。LINE WORKSとkintoneを両方使っているというお客様がすごく多く、両サービスがつながることを知って驚かれる方もいます」(荒井氏)
メシウス:kintoneでの脱Excelを実現するkrewシリーズ
例年、突撃取材しているグレープシティは11月1日に社名をメシウスに変更。メシウスはkintoneで脱Excelを実現するプラグイン「krew」シリーズを提供している。kintoneをExcelライクなスプレッドシート化する「krewSheet」は多くの企業の必須ツールとなっている。
昨年はkrewシリーズの大きな機能追加が多かったが、今年は製品の使い勝手を向上するようなアップデートが中心だったそう。
メシウスの佐藤ななえ氏は、「今年は、意外とkrewDataのお話が多いですね。kintoneを使って集計をしたい、予実管理をしたいなど、kintoneの活用が広がっている印象を受けました」と語る。
プロダクトではないが、メシウスはkrewを活用する人たちが交流する「Ships」というユーザー会を立ち上げたそう。12月にも東京と大阪でオフラインの交流会を開く予定で、すでに東京は70人、大阪は40人ほどが参加するという。
ラジカルブリッジ:カレンダーニーズは継続、来年はカレンダーPlusの新バージョンを
ラジカルブリッジは、「カレンダーPlus」をメインに紹介していた。kintoneで高機能なカレンダーを利用できるプラグインで、動作が軽快なのが特徴。昨年はバージョン14.0がリリースされ、次のバージョンアップが期待される。
代表の斎藤栄氏は「今回、サイボウズデイズの来場者も増えていて、初めて来られる方も結構いました。ブースはかなり盛況で、やっぱりカレンダーのニーズは結構あると感じました。新機能を追加する体制を整えつつあるので、次のサイボウズデイズでお披露目したいと思います」とコメントしてくれた。
ナトス:不動産業界向けパッケージを携え熊本から初参戦
2022年のkintone hiveに登壇した奥羽興産が、自社で作り上げたkintoneのシステムを製品としてリリース。ナトスという会社を新たに立ち上げ、「natos」という不動産業務向けのパッケージ製品を販売している。熊本で25年に渡り不動産の管理や賃貸、売買、土地開発を手掛け、不動産業界がどんな悩みを抱えているのは重々承知というわけだ。もちろん、今回が初出展となる。
ナトス代表取締役の櫻庭健一郎氏は「想像しているよりお客様が多いです。natos目当ての方もいらして、見てもらっているんだなと実感しました。不動産関係の方はもちろん、コンサルの方や自社で不動産を多数所有している企業さんなどもいらっしゃいました」と語る。
100を超えるブースに多くの参加者が詰めかけた
今年は会場が広くなり、端から端まで歩くだけでも相当時間がかかったが、どのブースも活況だった。毎年参加している筆者も初めて見る会社がいくつもあり、とても面白かった。来年のサイボウズデイズも待ち遠しいところだ。
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