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人とマシンの関係が確立、未来に向けて着実にステップを踏むテクノロジーが重要に

“AI一色”な2023年を経て、2024年の技術トレンドは? ― ガートナー戦略的テクノロジのトップ・トレンド

2023年11月15日 07時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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価値のデリバリー視点のテクノロジートレンド:インテリジェント・アプリケーション / ジェネレーティブAIの民主化 / 拡張コネクテッドワークフォース / マシン・カスタマー

 価値のデリバリーの視点では、「インテリジェント・アプリケーション」「ジェネレーティブAIの民主化」「拡張コネクテッド・ワークフォース」「マシン・カスタマー」が選ばれた。「コンピューターから生まれる色々なサービスが、気の利いたものに変わっていく視点になる」(池田氏)。

価値のデリバリー視点のテクノロジートレンド

 一つ目のインテリジェント・アプリケーションは、意思決定や判断を、タイムリーかつ気の利いたタイミングと内容で支援するアプリケーション。池田氏は、AIをアーキテクチャに組み込む「Embedded Architecture(Embedded AI)」というキーワードを提唱、コンテキストに応じて、適応されたエクスペリエンスを提供するアプリケーションはまだまだこれからとするが、今後使えるデータが増えて、色々なものがつながってくると、自律的かつ自発的なエージェントに発展するという。

 ガートナーでは、2026年までに、ISVの80%以上が「企業アプリケーションにジェネレーティブAI機能を組み込む」とみている。

 二つ目のジェネレーティブAIの民主化は、生成AIが魅力的な人のパートナーとなり、すべての人がそのメリットを享受できるようになることだ。ガートナーでは、2026年までに、80%以上の企業が「生成AIのAPIとモデルを使用し、本番環境で生成AI対応のアプリケーションを展開する」と推測する。

 三つ目の拡張・コネクテッドワークフォースは、従業員から得られる価値を最適化するための戦略となり、デジタルを活用した従業員エクスペリエンスや仕事の効率化、能力開発などを、個人からチームに拡げるもの。人とコンピューターの関係が確立され、人と機械が向く仕事が明確となる中では、人が得意な領域の仕事が苦手な従業員をケアしていくことが重要になってくると池田氏はいう。

 ガートナーは、2027年末までに、CIOの25%が「拡張コネクテッド・ワークフォースによって、重要な職務のコンピテンシ獲得に要する時間を50%短縮する」とみている。

 最後のマシン・カスタマーは、装置や機械が自身でメンテナンスし、自律的にモノやサービスを交渉・購入するような世界だ。企業はこれまでの顧客に加えて、マシンに対してサービスを提供するためのプラットフォームを準備することになる。ガートナーは、2028年までに、「顧客として行動する可能性のあるコネクテッド・プロダクトが150億以上になり、さらに数年間で数十億個増加する」と予想する。

 同社による2023年のトレンドは「最適化」「拡張」「開拓」という視点だったのが、2024年は「投資の保護」「ビルダーの台頭」「価値のデリバリー」とより具体的な視点へと変わった。

 池田氏は「この5年、10年、デジタルをうたいながら世界中で色々な挑戦が進められた。2023年はデジタルが使えると腹落ちした年というのがガートナーの見立て。今後は奇をてらわず着実にステップを踏むためのテクノロジーが重要になってくる」と捉えている。

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