最新パーツ性能チェック 第429回
Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証
2023年10月31日 19時30分更新
3D V-Cache以外はドングリの……だった「F1 23」
続く「F1 23」では、画質“超低”、アンチエイリアスは“TAA&FidelityFX”、異方性フィルタリングは“16x”に設定。ゲーム内ベンチマークを“モナコ”+“ウエット”の設定で動かした際のフレームレートを計測した。
Ryzen 7 7800X3Dのパフォーマンスがずば抜けて高いのは当然として、その他のCPUは割と近い(Core i5は除く)ところに散らばっている印象がある。Core i9-14900Kの場合PPPを適用してもCore i7-14700KはもちろんCore i9-13900Kより高いフレームレートを達成できている点に注目したい。
Core i9-13900KSよりもCore i9-14900Kのほうが消費電力が増えているのはこれまで通りの結果として、PPPを適用しても変わらないという点が違うところか。第14世代のほうが前世代より消費電力が増えているため、ワットパフォーマンスも全体的に悪化傾向にある。
第14世代の消費電力が大きい「Forza Horizon 5」
「Forza Horizon 5」では画質“最低”、MSAAは2xに設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
F1 23では第13世代より第14世代のほうがフレームレートが出ていたが、このゲームではむしろ第13世代のほうがわずかに高いフレームレートを出している。ただ、Core i7-13700KとCore i7-14700Kに関しては、前編と同様に第14世代のフレームレートの伸びが目立つ。Ryzen勢、特にCore i5-14600Kに対するRyzen 5 7600Xのパフォーマンスの優秀さが目立つが、トップはここでもRyzen 7 7800X3Dだった。
Forza Horizon 5ではCore i9-14900Kの消費電力が突出して高く、Core i9-13900KSを12Wも上回っている。Core i9-13900KSと同じブーストクロック設定だが、同じ仕事をするのにより多くの電力を使って強引に回していくのがCore i9-14900Kという感じだろうか。
ただPPPを適用するとCore i9-13900KSどころかCore i9-13900Kより消費電力は下がるので、Core i9-14900Kを使ってゲーミングPCを組む際はぜひPPPの適用を検討したいところだ。
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