数多くの人気IPを持つKONAMIだけに、今年の出展タイトルもアクションからボードゲーム、スポーツにシューティングと多種多様となっている。その中から注目作品を、プレイ体験とあわせてレポートしよう。
桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~
●2023年11月16日発売
●Nintendo Switch
●6930円(パッケージ版/ダウンロード版)
「桃鉄」シリーズの最新作は世界が舞台! 社長となって各地を巡る対戦型すごろくゲームはそのままに、広大な地球全土を飛び回って超高額物件を買い漁る楽しさが味わえるようになった。まさに地球規模!
なお、試遊ブースは桃太郎エアラインの搭乗口をイメージしたモノ。プレイ前には搭乗者向けの案内ビデオが流れるといった楽しい演出がなされている。
体験プレイでは、終盤6ヵ月の約15分間をプレイ。持ち金は10億円で、今作からの新規カードも持っている状態。桃鉄といえばさまざまな効果を持つカードだが、複数のサイコロが振れる進行系カードが飛行機となったのが本作での注目点。
セスナや超音速ジェット機を使って各地を飛び回るのは爽快! また、給油液で燃料を補給すれば何回でも使えるので、使い方次第では大いに威力を発揮してくれそうだ。ちなみに、カードは新規含み全107種類となる。
体験プレイでは味わえなかったが、貧乏神もパワーアップしている。おなじみのキングボンビーなどに加えて、強制的にプレイヤーを移動させる“世界旅行ボンビー”、プレイヤーの持つ物件やカードを周囲に撒き散らしてしまう“ばらまきボンビー”といった新たな貧乏神の姿も。
プレイヤーにとっての頭痛のタネがまた増えることになりそうだ。余談だが、ブース周辺には、たまに貧乏神が姿を表すので、憑りつかれないように気をつけよう(笑)。
プレイした印象としては、やはり地球全土が舞台、しかもマップは球状というのは超絶新鮮。平面の地図では遠いと思っていた土地同士が意外に近いといった発見もある。
従来の桃鉄で日本の地理を覚えたというゲーマーは多いだろうが、本作ではこれまで知らなかった世界の土地土地について詳しくなれそうだ(物件やイベントなどは「地球の歩き方」が監修!)。
©さくまあきら ©Konami Digital Entertainment
METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1
●2023年10月24日発売
●PlayStation 5/PlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/PC(Steam)
●7480円(パッケージ版/ダウンロード版)
“敵に見つからないよう潜入する”ステルスアクションというジャンルを確立した「メタルギア」シリーズ。その集大成となるコレクションの第1弾となるのが、この『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1』だ。
本作では、『METAL GEAR SOLID』『METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY』『METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER』3作品を収録。さらにはファミコンやNES(アメリカ版ファミコン)で発売された2作品や映像作品の「BANDE DESSINÉE」の2作品など、関連作品や多数の資料を収録したファン垂涎の内容となっている。
人気シリーズであることに加えて試遊をすればTシャツがもらえるとあって、プレイまでの待ち時間は100分を超える盛況ぶり。試遊ではコントローラーでのプレイのほか、ソファに座りながらNintendo Switch版を試すこともできた。
試遊時間は15分間で、「MGS1」「2」「3」のいずれかを選んでプレイが可能。プレイもストーリーもヘビーな「メタルギア」シリーズなだけに15分間という時間は物足りないが、それでも現行機種でプレイができるというのはゲーマーにとっては福音。しかも、メインメニューからはシナリオや資料集などのデジタルブックが見られるので、ファンとしてはたまらないだろう。
最新プラットフォームでプレイできるとは言え、テクスチャなどはそのままなので当時プレイした自分にとってはなんだか懐かしい気持ち。古めかしく見えるかもしれないが、「コレクション」なのだからコレでいいのだ。
©Konami Digital Entertainment
CYGNI: All Guns Blazing
●2024年発売予定
●PlayStation 5/PC(Steam)
●価格未定
スコットランドの映像メーカーKeelWorksがゲームデビュー作として手掛けているのが本作。美しいグラフィックスが目を引く縦スクロールシューティングゲームで、読みは“シグニ”だ。
試遊ではステージ4、5のいずれかが選べ、今回はステージ4を選んでプレイした。第一印象として受けるのは、やはりグラフィックスの美しさ。重厚感のあるトーンや緻密に作られるモデル、派手なエフェクトや巨大なボスはガツンとしたインパクトがある。
ゲームシステム的には意外にも(!?)オーソドックスで、空中と地上ショットを使い分けながら敵を倒していくというもの。両方のショットを同時には撃てないので、敵を倒す順番が重要となりそうだ。
また、どの敵から倒していくかが重要になりそうとも感じた。敵弾の数は弾幕というほどには厚くはなく、またショットの方向を前方から左右に15度ほど振ることができる。自機の位置取りが大事ということなのだろう。
ステージ中に武装やシールドのバランスをリアルタイムに調節できる仕組みは、初見ではちょっとわかりにくさを感じた。既存のシューティングゲームではあまり見ない仕掛けだが、それだけ挑戦的な仕掛けということ。噛むと味わいが増す調整になることを期待したい。
©Konami Digital Entertainment
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