ツバメインダストリ、4億円の搭乗操作型ロボット「アーカックス」公開
本体重量は約3.5トン。フレームは鉄とアルミ合金が用いられ、軽量化のため外装はFRPとなっており、頭部や指といったパーツは3Dプリンターを使って製作されている。
コックピットは一人乗りで、本体内には4枚のモニターを搭載。乗り込んでから操作をすると、コックピットハッチが完全に閉まり密閉型となる。ちなみにコックピットハッチ開閉時に手足を挟まないよう、所定の位置に手足を置いた状態でないとコックピットハッチは開閉しないようになっている。本体には9台のカメラを搭載しており、周囲の様子はモニターに表示され、ジョイスティックとペダルで操作する。
ちなみに密閉型ということで、エアコンを搭載予定。ただしテスト機には搭載しているものの、まだ稼働テストはしていないとのこと。またコックピット背面には緊急脱出用のハッチも用意されており、まんがいち前方に転倒するなどして前面ハッチが開かなくなっても脱出できるようになっている。
操作は専用の有線リモコンを使って遠隔操作も可能。ただしリモコンの場合は、ジョイスティックなどがないため、動きは本体に搭乗しての操作よりも制限される。今後はコックピットと同じ機器を用意した遠隔操作用のコックピットの開発も視野に入れているとのことだ。
ロボットモード時はコックピットにある2本のジョイスティックで、腕とハンド、腰を操作。足下のペダルで走行操作をする。ハンドは5指それぞれ稼働するが、指1本ずつを操作することはできず、セットされた指の開き具合を選んで動かす。そのため現状では何かを掴んで持ち上げるといった作業は不可能ではないが、かなり難しいとのこと。スペック的には指の開き具合が合えば15kg程度のものは持ち上げられるが、まだテストはしていないと説明していた。