ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」が好調だ。
ソフトバンク全体で、スマートフォンの契約者数が増えているのだが、メインブランドとしてのソフトバンク契約者数は減っている。つまり、ソフトバンクのスマートフォン契約者が増えているというのは、ワイモバイルの契約者数が大幅に伸びているということになる。実際、ワイモバイルの累計契約数は昨年度末で1000万件を突破。ソフトバンクにおけるスマートフォン契約者数の3分の1はワイモバイルユーザーというところまで存在感を増しているのだ。
ウィルコム出身の寺尾氏、徹底的にシンプルにこだわる
コンシューマ事業を統括する寺尾洋幸氏は「ワイモバイルはキャズムを超えたのではないかと思っている。学生なら、クラスで4〜5人は使っている状況になっている。店頭での獲得力が強いのが全体だが、こういう状態になると爆発的にユーザーが拡大していく」と語る。
寺尾氏は元々、PHS会社のウィルコム出身だ。ウィルコムでは2010年ごろに他社の携帯電話や固定電話への通話料を無料とする「だれとでも定額」を開始。若者を中心にヒットし、PHSユーザーが爆発的に増えたことがある。まさに寺尾氏は「だれとでも定額」の仕掛け人だった。
寺尾氏は「ウィルコムという会社を運営していたとき、『コムする』とういう流行語ができて、若い人に使ってもらえるようになった。その時もクラスで4〜5人が契約している状態から、普及が爆発的に加速した」と振り返る。
ワイモバイルがヒットしているのは、寺尾氏が徹底的に「シンプル」にこだわっているからだ。
この連載の記事
-
第218回
トピックス
みずほ、楽天に助け船 ドコモは三菱UFJとタッグの可能性も -
第217回
トピックス
シャオミ台数急増 理由は安くても品質に自信大 -
第216回
トピックス
総務省の“アップルつぶし”か スマホ下取り価格規制 -
第215回
トピックス
クアルコム、経済圏拡大に“邪魔者” アームとの対立深まる -
第214回
トピックス
ドコモよりauとソフトバンクの体感品質が上がっている事実 -
第213回
トピックス
総務省がソフトバンクを刺しに来た? もう割引規制なんて撤廃すべきだ -
第212回
トピックス
「折りたたみスマホ」いまだに低調 欲しいと思える「何か」が足りない -
第211回
トピックス
KDDIローソン、狙いは“学生” 「無料ギガ」と「吊るし」でアピール -
第210回
iPhone
アップル「iPhone 16」シリーズ、オススメはこの2つ -
第209回
トピックス
スマホがどこでも買える今、ソフトバンクの“英断”は理にかなっている -
第208回
トピックス
通信品質の低下が指摘されるドコモ、大規模イベントで驚きの対策 - この連載の一覧へ