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みやさとけいすけの工具探検隊 第5回

特殊ネジ用ビットまで豊富にそろう!小型機器分解の強い味方

無駄に超欲しい! ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

2023年07月24日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス

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ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

 電動工具は、基本的に実用品。速度やパワー、持続性、正確性などを補助し、手動よりも簡単で高効率な作業を実現してくれるものが大半です。

 しかし、中には実用性というより、ただ純粋に物欲が刺激されるという「ロマン枠」としか言いようがない工具も存在します。今回紹介する「TORCRAFT」も、こういったロマン枠となる工具のひとつでしょう。

ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

ドライバー本体だけでなく、48種のビットや便利小道具が付属

 TORCRAFTは、ジャンルとしては電動ドライバー。ただし、コンパクトなペン型で、小さなネジを扱う精密ドライバーとなるのが、一般的な電動ドライバーとの大きな違いです。

 そもそも、小さいネジは力がいらず、短いものが多いため回す労力が少なく、工場で大量生産するのでもなければ一度に扱う数も大したことありません。つまり、電動で補助されるメリットがかなり薄い。「手動でいいじゃん」と言われてしまうとまさにその通りで、反論するのは難しいでしょう。

 しかし、この細さなのにソコソコ強いモーターを内蔵しているとか、充電がUSB Type-Cだとか、特殊ネジ用のビットが充実しているとか、ケースがカッコイイとか、ガジェットとしての魅力にあふれているのもまた事実。一般的なユーザーの実用性とか、使う予定とかはとりあえず横に置いて、欲しくなる工具です。

コツをつかめば意外と使いやすい
ペン型電動ドライバー

 本体のスイッチは3つ。ビットを取り付ける先端から順に、正転(右回り)、反転(左回り)、ライトです。

ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

写真でいえば、正転(左)、逆転(中央)、ライト(右)です

 形状が円筒形となっているため、しっかりホールドするにはどう持てばいいのか、少し悩みました。普通に鉛筆やボールペンを握るような感じで持ち、人差し指で回転ボタンを押す、というのもありですが、これだと押すときボタンが見づらいという欠点が。また、ドライバーの先が揺れやすい、垂直で固定しづらいという点も気になります。

 そこで、親指でボタンを押すようにしたところ、これらの欠点や不満は解消。安定して回せるようになりました。

ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

親指でボタンを押すようにすると、安定しやすかったです

 ただし、この持ち方であまり押し付けずに握っていると、ネジを締める際に頭をなめてしまうことがあります。最後まで電動で締めず、ある程度からは手回しで締めるほうが安全でしょう。

 慣れてくると、押し付け気味に軽く握り、指との摩擦でトルク調節する(本体が回ると勝手にボタンから指が離れる)……みたいなことができますが、失敗したときのダメージも大きいので、練習してからの方がいいと思います。

 しっかり最後まで電動で締めたい場合は、空回りや押し付け力が不足しないよう、両手で持った方が安定します。また、固いネジを外すときも、この持ち方がオススメ。本体が長いからこそできる握り方ですね。

ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

左手でしっかり握ることで空回りを防ぎつつ、下に押し付ける力もプラスされます

 ライトは先端部分が一周ぐるりと光り、影の少ない照らし方をしてくれるのがうれしいところ。小さなネジは奥まった場所にあったり、見えづらい場所にあったりすることも多いので、こういった見やすいライトは素直にうれしいです。

ペン型電動精密ドライバー「TORCRAFT」

3つのLEDが拡散され、先端部分の影が出にくく工夫されていました

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