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西田宗千佳の「AIトレンドトラッキング」 第1回

ChatGPT新機能が“無双”だった(西田宗千佳)

2023年07月20日 07時00分更新

文● 西田宗千佳

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7月前半のまとめ:
コードインタープリター無双、実は便利なBardの進化

 7月前半の話題としては「コードインタープリター」につきる。本質としては「生成AIが得意なコード生成を活かす」「LLMが学習していないコンテンツをどう扱うか」という2つのテーマから成り立っているのだが、非常によくできていて効果的だ。

 コンシューマー向けに効果的という意味ではBardの機能拡張も大きい。BardはChatGPTに比べ話題が地味な印象を受けるが、機能拡充には積極的。良い競争状況が生まれている。

 日本語LLMの動きも活発になってきたが、結局はLLMの学習ソースをどう担保するのかという話だ。日本語で高い精度を持つLLMが増えることは望ましく、次はいかにその内容をグローバルなLLMと合わせつつ使うのかという話になるだろう。

 LLM自体のビッグニュースがいくつか入ってきたが、そのあたりは7月後半分で解説していくことになる。前半よりも動きの大きな時期になりそうだ。

 

筆者紹介――西田 宗千佳

 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、書籍も多数執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略」(SBクリエイティブ)、「ネットフリックスの時代」(講談社)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)などがある。

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