ただしPCに組み込まれた機能が使えないことは多い
既存のChromeOSとChromeOS Flexの違いとしては、通常のChromeOS端末に搭載されているセキュリティチップが使えないことが挙げられる。ブート時の確認手順などが利用できないのだ。とはいえUEFIセキュアブートには対応しているので、問題はなさそうだ。
また、ChromeOS Flexでは、端末のBIOSやUEFIのファームウェアを管理できず、自動更新もできない。ユーザー自身が管理しなければならないことはおぼえておこう。
さらに、AndroidアプリやGoogle Playには対応しておらず、Parallels DesktopによるWindows仮想マシンの実行もできない。WindowsやMac用の周辺機器はもちろん、DVDドライブや指紋リーダー、タッチペンなど、PCに組み込まれた機能が利用できないことも多い。
少々制限はあるものの、ブラウザーの動作が完ぺきなので、活躍するシーンは多そうだ。クラウドサービスを中心に利用しているなら、仕事でも使えるだろう。筆者の場合、ブラウザーで執筆するのに慣れていないので、メイン端末にはできない。
画像や動画編集もクラウドでできるが、筆者としてはやはり十分な処理能力のあるPCを使いたいところ。とはいえ、ChromeOS Flexは出先での軽作業用としてなら十分だろう。
家族用にするのもアリ。古いPCがあるならオススメ
やはり使っていない端末が復活するのはありがたい。他のユーザーのレポートを見ると、10年前のPCでも問題なく動いているようだ。筆者は古いPCを片っ端から処分してしまうので、ちょっと後悔している。
処理性能の低さから使わなくなっていた「VivoBook 15 X512DA」も復活したので、リビングに置いて家族共用PCにする予定だ。ChromeOSはペアレンタルコントロール機能が搭載されているので、子ども用の端末としても利用できる。古いPCが自宅に転がっているなら、ぜひChromeOS Flexをインストールすることをお勧めする。