ChatGPTをセキュアに利活用できる法人向けAIプラットフォーム「ACES ChatHub」
東大松尾研発のAIスタートアップであるACESは6月2日、ChatGPTなど生成AIをセキュアな環境で安全に利用できる法人向けチャットボットAIプラットフォーム「ACES ChatHub」の提供を開始した。
大規模言語モデル(LLM)は、入力した情報がAIモデルの学習に利用される可能性があるなど、自社データを外部サービスに入力することによるセキュリティーリスクを伴うという。そこでACESは、入力した情報が学習に利用されることなくChatGPTをセキュアな環境で利用できる法人向けチャットボットAIプラットフォームとして本サービスを開発した。
ACES ChatHubは、メンバー、ユーザーグループの管理機能を備え、セキュリティーポリシーとデータのアクセスビリティーに合わせたユーザー管理が可能。そのため、秘匿性の高い情報を扱う部署でも安心して利用できるとする。
また、ユースケースに沿ったプロンプトの設計・社内での共有ができるため、具体的なユースケース・プロンプトがわからない従業員でも簡単に利活用できる。
社内のデータを学習させるためのデータの加工、ACES ChatHubの学習により、社内データと組み合わせたチャットボットの構築も可能だ。業務シーンに特化したプロンプトを設定し、構築したプロンプトやユースケースを社内で共有できる。加えて、社内規定、ガイドラインやマニュアルを参照したチャットボットを構築可能。個人登録でChatGPTを利用する場合と異なり、入力したデータは学習等に使われず安全に利用できる。
この他にも順次、新しい機能のリリースを予定している。