SASUKEにNeRF、バーチャル新宿まで
リリースから1ヵ月半あまりで、様々な遊び方が登場しつつあります。
典型的なゲームは、4月28日にリリースされた、UGCゲーム開発者のKiwi氏がリリースしたマップ「DEATHRUN」。伝統的なSASUKEスタイルの様々な障害物を乗り越えて、なんとかゴールを目指すというマップです。
水面に落ちたら最初からやり直しという単純なルールながら、難易度は極悪。しかし、その繰り返してマップを覚えるほどにやりこまないとクリアできないために中毒性があります。YouTubeなどでプレイ動画の口コミが広がったことで、リリースから1週間で220万人以上の人がプレイしていることが明らかにされています。
I made a trailer for BIG Inflatable Deathrun!
— Kiwi 🥝 (@TheBonnieKiwi) April 29, 2023
Updating the Leaderboard today. I've received soooooo many time submissions and the times you guys have reached are crazy!🤯
Map Code: 9696-2438-2930@FNCreate#CreatedinFortnite#UEFNpic.twitter.com/s1MHntgiaQ
実験的な目的で利用する人も登場しています。
Twitterでは、フォトグラメトリのデータを取り込む実験をしている人も出てきました。3Dデータなら何でもインポートして取り込めるので相当に強力です。現実空間で撮影した自由視点画像を置き、その世界に入っていくことができるわけですね。
とりあえずUEFNに自分のフォトグラメトリデータを突っ込んでみたフォートナイト初心者。
— masanaga (@tasklong) March 23, 2023
横浜と東京と宮城と青森と新潟の建物がごちゃ混ぜになってるかと思ったら巨大コンビーフ缶の上によじ登り、五反田の空中に浮くブドウを殴りつける動画。#UEFNpic.twitter.com/ZO626oj07u
起業家・発明家の佐藤航陽氏は、開発中の自動生成AIを使って作成したと思われる「バーチャル新宿」のデータを組み込み、上空をヘリコプターで飛んでいる動画をアップしていました。簡易的な3D環境として考えると非常に便利です。
Fortnite上に生成した新宿の上空をヘリで飛行してみる。メタバース企業が将来的にやりたいことはEpicが先に全て実現しちゃいそう。#UEFN#Fortnite#UE5pic.twitter.com/jAejheGLLX
— 佐藤航陽 🌎 著書「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」 (@ka2aki86) April 14, 2023
個人的にはこれを大学等で使っていくことも考えています。
学生の中にはプログラムコードが書けない学生も少なくないので、iPhoneでスキャンしてデータを反映するだけでメタバースを構築することができると言えるのではないだろうかというわけです。
Unreal Engine 5は学習のハードルが非常に高い一方、UEFNは機能が絞られているぶん、最初の学習には入りやすい環境だと考えています。
この連載の記事
-
第90回
トピックス
画像生成AIで年賀状 リアルな人物も簡単に -
第89回
AI
OpenAI「Sora」残念な離陸 中国勢が飛躍する動画生成AI -
第88回
AI
1枚の画像から、歩き回れる“世界”ができる 来年のAIは「ワールドモデル」がやばい -
第87回
AI
画像生成AIの進化が早すぎる 2024年に起きたことまとめ -
第86回
AI
イラストに強すぎる画像生成AIモデル SDXL系「NoobAI-XL」の衝撃 -
第85回
AI
3DモデリングにAI革命の兆し 1枚のイラストから3Dデータが完成 -
第85回
AI
誰でもVTuber時代へ フェイシャルAI技術、続々登場 -
第84回
AI
画像生成AI「Stable Diffusion 3.5」性能はものたりないが、自由度が高いのは魅力 -
第83回
AI
リアルすぎてキモい 動画AIの進化が止まらない -
第82回
AI
もはや実写と間違えるレベル 動画生成AI「Runway」の進化がすごい -
第81回
AI
AIイラスト、こうしてゲームに使っています - この連載の一覧へ