FitEarは話題となっている、iFi audio「GO pod」とのコラボ製品を展示した。iFi audioはGO podの販売に際して64 Audioなどとのコラボをしている。その国内版と言えるだろう。GO podは通常のIEMをワイヤレス化する耳掛け式のBluetoothアダプターだが、驚くのはその音質の高さだ。
いままでの低価格路線のBluetoothアダプターとは一線を画した音で、ハイエンドDAPと比べても遜色がない。価格が10万円を超えていてもおかしくないと思えるほどの圧倒的なワイドレンジ感と透明感があった。正式な展開に期待したい。
また、「MH335DW」の新しいバージョンである「MH335ht」も展示されていた。これはノズル先端をホーン形状に成形することで高域のピークをDWより上にして高音域の拡張を図ったモデルということだ。また内部部品も一部変えているとのことで開発者の堀田氏のチューニングによる新世代IEMとも言えるだろう。
アスキーの連載記事でたびたび取り上げてきたMEMSスピーカー技術がいよいよ日本でも一般に公開された。MEMSスピーカーの開発メーカーであるxMEMSの国内部門が、ヘッドフォン祭でブースを持って展示したのだ。会場にはプロトタイプだが、iFi audioのiDSDモデルをMEMS用に昇圧できるように改造されたプロトタイプが持ち込まれた。これは製品となる「Diablo X」とは異なるものだ。ドライバーはシングルの「Montara Plus」やツィーターとしても使用できる「Cowell」などが持ち込まれていて、Cowellではダイナミック型とのハイブリッドも披露されていた。

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