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石川温のPCスマホニュース解説 第163回

年利4.15%のアップル預金、日本ではキャリアと連携して

2023年04月26日 09時00分更新

文● 石川温

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アップルの日本での提携先に期待

 個人的には、アップルが、日本でApple Cardを提供するのであれば、日本のメガバンクと組むよりも、4つのキャリアのどこかとタッグを組んだ方が面白いのではないかと期待している。

 KDDI、ソフトバンク、楽天であれば、クレジットカードと銀行、さらに証券を持っている。アメリカで提供されているApple Cardのサービスだけでなく、銀行口座を紐付け、さらにキャッシュバックされた金額を証券口座に移して投資するということも可能になるだろう。

 現在、各社ではQRコード決済で付与されたポイントを投資できるようなサービスを提供しているが、まさに同じことを「Apple Card」として提供できたりするのではないか。

 NTTドコモを含めた4キャリアでは、いずれもiPhoneを扱っているものの、キャリアならではの「iPhoneに向けた独自サービス」には乏しく、他社からiPhoneユーザーを獲得するのが難しくなっている。どうしても、MNPに対する「実質0円」といった割引施策に終始せざるを得ない状況だ。

 この状況を打開すべく、どこかのキャリアがアップルと手を握り、日本で独占的にApple Cardのサービスを提供し、「携帯電話の契約をしている人には金利を上乗せ」なんて特典を付与したら、多くのiPhoneユーザーが、こぞってキャリアを乗り換えるだろう。

 すでにどこかのキャリアがアップルと交渉しているのか、それとも手つかずなのか。いずれにしても、どの銀行でもいいので、アップルは日本でApple Cardのサービスを早期に始めるべきだろう。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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