2022年2月に登場したHondaのコンパクトカー、4代目FITが2022年10月にグレード体系を一新しマイナーチェンジしました。新グレードRSに注目が集まるFITですが、「ではノーマルのFITってどうなったの?」ということで、試乗することにしました。
見た感じはあまり変わらないが
スッキリした印象を受ける
パッと見た感じ「あまり変わってないなぁ」と思った筆者。担当者によると、フロントマスクの「ヘッドライト間の鼻先」「バンパー形状」「ヘッドライトの内側」が変更されたとのこと。言われてみるとスッキリとして穏やかな顔つきになったような。
ですが、中身は大幅に変わっているようで、e:HEV(ハイブリッド)のパワーユニットは、モーターの最高出力を10kWアップの90kW(123PS)になりました。ほかにも安全装備が強化されているそうです。ちなみに足回りの変更はありません。
まずは上級グレードのLUXE(リュクス)から。こちらは本革シートなどでオトナの雰囲気たっぷり。コンパクトカーだから安っぽい、という認識は過去のものです。
室内の主だった内容については以前の記事(Hondaの新型FITは運転初心者の寺坂ユミでも乗りやすい1台)をご参照いただくとして、さっそく走りについてご紹介しましょう。パワーアップしている効果は確かに感じます。それは「より速くなった」ではなく「より静かになった」という方向で。これは普段乗りにはうれしい変更点では? この静粛性は武器といえるでしょう。
足はやや硬めで、路面の大きな凹凸で、相応のショックをドライバーに伝えます。個人的には街乗りはRSグレードの方が快適に思ったのですが、高速道路などではこの硬さが功を奏するような。長距離ドライブがラクで快適なのです。これにパワフルさが加わります。よく「FITと軽自動車のN-BOX、どっちがイイ?」という話を耳にしますが、高速道路を多用する人と街乗りでの静けさを求めるなら、FITを選ぶべきであると断言します。ちなみに燃費については、FIT e:HEVの方が良いでしょう。
この連載の記事
-
第491回
自動車
ボルボの電動SUV「EX30」は価格と性能のバランス良し! 乗って実感したオススメポイント5つ -
第489回
自動車
サーキット向けのアルピーヌ「A110S」はフランスらしいデザインと上質さで街乗りも楽しい -
第489回
自動車
アストンマーティン「DB12」はラグジュアリーと最高性能を両立させて究めた1台 -
第487回
自動車
Hondaのセダン「アコード」はすべてが適度でちょうどいい! 5つの魅力を紐解く -
第486回
自動車
これぞ王道! これぞ本流! BMWの魅力を凝縮したSUV「X5」は最高の1台と断言する -
第485回
自動車
1000万円対決! ポルシェ「マカンT」とアウディ「SQ5」似て非なる2台をあらた唯と徹底比較 -
第484回
自動車
日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞のHonda「FREED」の魅力と買いのグレードはコレだ! -
第483回
自動車
【ミニバン売れ筋対決】ホンダ「フリード」とトヨタ「シエンタ」の良いところと微妙なところ -
第482回
自動車
これがBMWの未来! フラッグシップEVの「iX」は乗り心地良すぎで動くファーストクラス -
第481回
自動車
アルファ・ロメオのハイブリッドSUV「トナーレ」はキビキビ走って良い意味で「らしく」ない -
第480回
自動車
独特なデザインが目立つルノーのクーペSUV「アルカナ E-TECH エンジニアード」はアイドルも納得の走り - この連載の一覧へ