インテル、低消費電力でvRAN向けの「第4世代Xeonスケーラブルプロセッサー」をMWCを展示
2023年03月08日 15時00分更新
楽天シンフォニーも採用の
「第4世代Xeonスケーラブルプロセッサー」の実力は?
インテルはスペイン・バルセロナで開催されたMWC Barcelona 2023に出展し、イベントに合わせて発表された「第4世代Xeonスケーラブルプロセッサー」を基軸とした展示を行なった。
現在、世界の通信キャリアでは「virtual Radio Access Network:仮想化無線ネットワーク)」を推進しているが、このvRANでは、インテル製のプロセッサーが採用されている。
今回発表された「第4世代Xeonスケーラブルプロセッサー」、そのシェアをさらに確固たるすべくリリースされたプロセッサーで、vRANで利用するサーバーに向けた設計となっている。
特徴の1つは低消費電力で、全モデルと比較すると同一消費電力では最大2倍のパーフォーマンスとなる。さらにvRAN向けの電力最適化技術「Intel vRAN Boost」を使うことで、さらに最大で20%の消費電力を削減可能となっている。
また、先代の第3世代XeonスケーラブルプロセッサーとvRAN Dedicated Accelerator ACC100の組み合わせのvRANサーバーと、第4世代Xeonスケーラブルプロセッサーを採用したvRANサーバーを比較すると、データリンク層では4から8と2倍。コアの平均使用率は57.22~71.93%となっており、トータルでは2倍のキャパシティーがあるとのこと。
楽天シンフォニーが発表した、次世代の仮装化基地局に対応したサーバー「Symware 2.0」にも「第4世代Xeonスケーラブルプロセッサー」が採用されており、インテルブースでも紹介されていた。
さらにインテルが新たに発表したCDN(コンテンツ配信ネットワーク)向けのソリューション「Intel Converged Edge Media Platform」も披露。CDNでは、動画やゲーム配信といったサービスのサーバーを通信キャリアの基地局などユーザーから近い距離に置くことで、低遅延でのサービス提供できるようになる。
「Intel Converged Edge Media Platform」は、そういったサーバー向けのソリューションで、インテル製のCPUとGPUを組み合わせた構成となっており、ブースでは実際にサーバーを稼働させている様子がデモとして行なわれていた。
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