MWC Barcelona 2023レポート 第28回

OPPOブースで見つけた折りたたみスマホや最新のスマートグラスを試した

　「MWC Barcelona 2023」のOPPOブースに展示されていたのは、同社の「顔」となる折りたたみスマートフォン2機種。また、フラッグシップモデルの歴史を振り返る展示もあるなど、OPPOの認知度を高めようとする狙いが見えた。

　ブース手前に多数展示されていたのが、MWC直前にグローバル向けに発売がアナウンスされた「OPPO Find N2 Flip」だ。開くと6.8型、閉じると3.26型のディスプレーが現れる、縦に折りたたむスマートフォンで、L字型に本体を開いて机の上に置いて使うこともできる。アウトディスプレーが大きいので閉じたままでも通知を見たり電話の着信を受けたり、またバーチャルペットを飼うことも可能。さらに高画質なメインカメラを使って自撮りをするときも、しっかりとプレビューを見ながら撮影できる。

グローバル販売が決まったOPPO Find N2 Flip。内側のディスプレーは6.8型

アウトディスプレーは3.26型と、縦折り式モデルとしては大きい

閉じたままの自撮りも楽にできる

　本体カラーは紫と黒の2色。来客を見ていると紫のほうに人気が集まっていたようだ。本体を保護するカバーは2分割式で、ヒンジの横が取っ手状になっている。ここに指をかけて持ち歩くのも楽しそうだ。なおケースはほかにも様々なタイプが発売される予定だという。

黒モデル。バーチャルペットを表示してみた

専用ケースは取っ手のついた楽し気なデザイン

　一方、横に開くスタイルの「OPPO Flip N2」の展示もされていた。こちらは開くと7.1型、閉じると5.56型のディスプレーとなる。他社の同デザインのモデルに比べると一回り小さく、閉じたときのサイズは約132.2×72.6×14.6mmと片手でラクに持てる。こちらは残念ながら中国国内のみの販売だが、グローバル販売について問い合わせる人の姿も多かった。

横開き式のFind N2

閉じたときのサイズは一般的なスマートフォンよりも小さい

　OPPOのスマートフォンの展示はこの2機種のみ。これら「Find N」シリーズは折りたたみ式のハイエンドモデルだが、一方ではカメラ性能を高めた「Find X」シリーズもグローバルで展開中だ。OPPOブースにはそのFind Xシリーズの歴史として、歴代のモデル「Find X」「Find X2」「Find X3」「Find X5」の展示もあった。日本でもFind XとFind X2 Proが発売されたのは記憶に新しい。MWCではスマートフォン新製品の発表はなかったが、そろそろFind Xシリーズ最新モデルが出ることを示唆していたのかもしれない。

Find XとFind X2

Find X3とFind X5

　OPPOと言えば自社開発した急速充電技術「VOOC」が知られているが、充電関連の展示も行なわれた。45Wの水冷充電器はスマートフォンなどの背面にマグネットで装着可能。ワイヤレス充電速度は10Wで、充電と同時にスマートフォンの背面温度を13度引き下げることができる。ゲーム利用など負荷のかかる使用に向いているという。

水冷式のスマートフォン冷却パッド。ワイヤレス充電も同時に可能

　また、サードパーティーのアクセサリーメーカー「BASEUS」のVOOC対応充電器やモバイルバッテリーも展示。OPPOの正規ライセンスを受けたサードパーティー製のVOOC関連製品も増えている。

BASEUSのVOOC対応充電器など

　スマートフォン以外のデバイスとしては昨年発表したスマートグラス「OPPO Air Glass 2」の展示もあった。眼鏡のガラス部分に情報表示が可能な小型のディスプレーを内蔵した製品で、通知の表示やナビゲーション時の方向表示、また翻訳機能なども利用できる。

OPPO Air Glass 2。ガラス中央の表示部分を目立つように撮影。実際はこのようには目立たない

つるの部分のボタンを押す、つるをスライド、タップで操作可能

　技術展示では自社開発のチップ「Marisilicon」シリーズの展示も行なわれていた。最新のモデル「Marisilicon Y」はBluetoothオーディオチップで、ワイヤレスで初めて24ビット/192kHzロスレスオーディオを実現する。

Marisilicon Yの展示

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