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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第222回

今2万円台で買えるSIMフリースマホのツートップ、「Redmi Note 11」と「OPPO A55s 5G」はどちらがいい?

2023年01月29日 12時00分更新

文● 正田拓也 編集● ASCII

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 格安な回線でハイエンドなスマートフォンを使うのももちろんいいが、ゲームなどをしなければ、普及機でもなんら問題ない性能を持っている製品もある。そこで超低価格ながらそこそこ使える性能の「Redmi Note 11」と「OPPO A55s 5G」はどんな機種なのか、どちらがいいのかを比べた。

Redmi Note 11(左)とOPPO A55s 5G(右)、有機ELと液晶の差は真正面以外で大きくなる

コスパ良好な2大ブランドでもあるシャオミとOPPO

 国内でもすっかりおなじみとなったシャオミとOPPO。キャリアモデルに採用された製品もあり、品質面でも問題ないレベルに達している。両者とも世界で大きなシェアを持っており、コストパフォーマンスが高いのも納得できる。最近では低予算でコスパに優れた機種を求めるなら、この2ブランドを選択肢に加えないのはあり得ないと言っていいだろう。

Redmi Note 11(左)とOPPO A55s 5G(右)の背面

 中でも、ストレスなく使える性能を持ち、十分に使える性能を持っていながら、2万円前後で購入でき、新規加入時ならタダに近い金額でも入手できるケースがある機種がシャオミ「Redmi note 11」とOPPO「OPPO A55s 5G」となる。OPPOにはさらに安価な価格帯に「OPPO A77」もあるが、Redmi Note 11と比べるにはOPPO A55s 5Gと判断している。

 なお、メイン機としてFeliCaへの対応や、もうワンランク上のストレスがない動作を求めるなら「Redmi Note 11 Pro 5G」と「OPPO Reno7 A」の比較になるが、今回は価格重視ということで、「Redmi Note 11」と「OPPO A55s 5G」とした。

Redmi Note 11はエンタメコンテンツを楽しむのに適した性能

 まずはRedmi Note 11。2022年2月発売でもうすぐ発売から1年になる。本機のいいところは、Snapdragon 680というミドルクラスのプロセッサを搭載する点。この価格帯であればもう少し性能で見劣りするプロセッサの例もあるが、本機ならミドルクラスに入ってくるだろう。

600番台のスナドラを搭載する4GモデルのRedmi Note 11

 ディスプレーはリフレッシュレート90Hzの6.43型有機ELを採用。スピーカーは上下にあり、横画面にした際にステレオで音声を楽しめる。それでいて5000mAhのバッテリーと大容量でありながら、179gと比較的軽いので機動力も十分だ。

ステレオスピーカー+イヤホン端子は結構大きなポイント

 プラスチックの質感を感じる筐体は、ぴったりとしたケースでも装着しておけば気にならず、むしろ気軽に使える。しかも、グローバル機種ということもあって、海外ECサイトからシンプルなものから個性的なものまで安価で購入できる。

 気になるパフォーマンスだが、4GBメモリーということもあって、アプリの起動や切換は、上位機種に比べると多少もたつくが、比べないと気にならない範囲。発売から1年近くたち、その間にアプリがバージョンアップを繰り返していると、全体的な動作がさらに緩慢になっていくものだが、現在のところ目に見えて動作が遅くなったと感じることはない。

 筆者もメイン機として一時期使っていたが、大量のアプリを入れると、64GBのストレージには限界が見えてくる。ただし、アプリも少なめ、写真や動画を撮ることもあまりなければ問題ない。こればかりは個人差が大きいので、自分の使い方と照らし合わせて考えてほしい。

 筆者の現在の使い方としては、最近では少なくなりつつある2枚の物理SIMが入る機種ということで、いろいろなSIMを入れておくことが多い。また、動画配信の再生機にもなっている。特にイヤホン端子があることで便利という人も多いはずだ。

OPPO A55s 5Gは、回線マニアのサブ機におすすめ

 次にOPPO A55s 5Gは2021年11月発売と、すでに一昨年の機種となる。大手量販店では2万9800円といった価格で販売されており、Redmi Note 11よりも高く見えることもあるが、MVNOでのSIMセットで値引き提供となると横並びになることもある。

続いては5Gにも対応した「OPPO A55s 5G」

 Redmi Note 11との違いでは5Gをサポートしている点、物理SIMスロットが2つありながら、eSIMにも対応している点がある。ただし、物理SIMスロットの1つとeSIMは排他仕様で、2枚までの同時利用となる。SIMはなんでも飲み込めて、しかも5G対応とくれば、回線マニアのサブ機にこれほどおすすめの機種はないだろう。

 さまざまな回線を使う上で惜しいのは、ドコモ5Gのn79には対応しないところ。周波数が少し離れているので、アンテナなど物理的な対応もしなければならずグローバルなローコスト機に要求するのは難しいところだ。

 プロセッサは5G対応のSnapdragon 480 5G。Redmi Note 11の「680」に比べると数字だけだと小さいが、ベンチマーク結果を見る限りではSnapdragon 680と近い数字を出していて、実際の使用感についても同じような感じだ。

SIMトレイはRedmi Note 11はnanoSIM×2+microSDカードのトリプルスロット仕様。OPPOはeSIMを使えばSIM2枚とmicroSDの併用が可能

 また、OPPO A55s 5Gの長所としては、IP68の防塵防水という点もある。ただしスピーカーはモノラルで、カメラも約1300万画素で深度センサーの2眼構成と、エンタメ性能という面ではRedmi Note 11には及ばない。

カメラは一見似たような感じに見えるが、Redmi Note 11の方が上。メインカメラは5000万画素で、800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロカメラも搭載する

 また、使っていくうちに気になる部分としては、OPPO機はAndroidスマホでは例が少ない、ボリュームボタンが左側にあるという点が挙げられる。気になる人だとじわじわと不満が出てくるので、購入前に注意しておきたい。

横のボタン比較。OPPO A55s 5Gは左側に音量の上下ボタンがある

 ちなみに同じOPPOのOPPO A77は、家電量販店の単体価格でRedmi Note 11とほぼ横並びで、ステレオスピーカー、高画素カメラ、5G非対応などかなりRedmi Note 11に寄せている。しかもストレージは倍の128GBだ。しかし、プロセッサはMediaTek Helio G35と一段性能が落ち、画面解像度も低く、ライバルにRedmi Note 11がある以上、オススメしにくい機種と言える。

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