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エネルギア・コミュニケーションズの広島データセンター内に設置、両社から販売

アット東京「ATBeX広島AP」開設、中国地方のクラウド接続需要に対応

2023年01月24日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 アット東京は2023年1月24日、ネットワークプラットフォームサービス「ATBeX」の新たな接続拠点「ATBeX広島アクセスポイント(ATBeX広島AP)」開設を発表した。エネルギア・コミュニケーションズ(広島県広島市、エネコム)の「EneWings広島データセンター」内に設置し、中国地方のメガクラウド接続需要に対応していく。2023年4月1日からサービス提供を開始する。

 これにより、EneWings広島データセンターとATBeXを介して、主要メガクラウド(東京/大阪リージョン)とのオンデマンドでの閉域接続が利用できるようになる。なお、エネコムからも「EneWingsダイレクトエクスチェンジサービス」として、4月1日からATBeXへの接続サービスを提供する。

4番目の接続拠点として広島APを追加したATBeXの概要。オンデマンドの論理回線を通じて、メガクラウドやIX、他地域のデータセンターへの閉域接続が可能になる

 ATBeXは、さまざまなクラウド/ネットワークサービスとの相互接続プラットフォーム。ATBeXに回線を接続した顧客は、オンデマンドの論理回線を介して各種サービスに高信頼/低遅延/低コストなネットワーク接続(レイヤー2接続)ができる。複数のクラウドサービスに対して1つの回線経由で接続できる、遠方の接続ポイントではなく最寄りのATBeXまでの回線コストで済むなどの特徴がある。

 アット東京では、政府の「ガバメントクラウド」推進と自治体利用の増加、低遅延性を必要とするアプリケーションの増加といった動向を見越し、「つながるデータセンター」というコンセプトのもとで、全国のパートナー(データセンター事業者)との協業を通じてATBeX接続拠点の全国展開を進めている。今回開設する広島APは、東京、大阪、福岡APに続く4番目の接続拠点となる。

 今回アット東京は、エネコムのEneWings広島データセンター内に「アット東京中国第1センター(CH1)」を展開し、ここにATBeX広島APを開設する。広島APはATBeX大阪ゾーンと冗長接続されており、アット東京CH1やエネコム広島データセンターの利用顧客は、メガクラウドをはじめとする各種サービスや他地域のデータセンターへの閉域接続が可能になる。

ATBeX広島APはATBeX大阪ゾーンと異経路で冗長接続され、東京ゾーンやメガクラウドPOP、各種サービスへの論理接続を提供する

 なお、ATBeXへの接続サービスは両社から販売される。エネコムでは広島データセンターやプライベートクラウドサービス「EneWingsクラウド」の利用者がハイブリッドクラウドを構成するうえでの通信回線サービスとしても、EneWingsダイレクトエクスチェンジサービスの提案を行っていく。

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