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豊洲/有明エリアと芝浦/品川エリアを大容量/最短経路で接続、陸海の経路冗長化も実現

東京港を横断する地中光ケーブル、アット東京とアルテリアが敷設へ

2023年12月20日 17時05分更新

文● ASCII

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 アット東京とアルテリア・ネットワークスは2023年12月19日、通信ケーブル設備の敷設および利用に関する協定の締結を発表した。日本で初めて(アルテリア調べ)、東京港を横断する通信用光ファイバーケーブルを敷設、利用する。陸/海の冗長ルートを構成してネットワークの可用性を向上させつつ、大容量/低遅延のネットワークニーズに対応していく。

アット東京とアルテリアが敷設する、東京港横断光ファイバーケーブルの概要

 今回発表された光ファイバーケーブルは、豊洲/有明エリアと芝浦/品川エリアの間(直線距離でおよそ2000メートル)に敷設されるもの。陸上からドリルで地中を掘り進める弧状推進工法を採用し、東京港海底の地中管路を伝ってケーブルを横断させる。地中を通るため、船のアンカーなどによるケーブル損傷を防ぐ、高耐性のネットワークとなる。

 アット東京では、2024年7月を目標として、芝浦/品川エリアに新たなデータセンター(中央第3センター)を新設予定。今回のケーブル敷設により、多くのIT企業が集積する豊洲/有明エリアと新設データセンター間が大容量かつ低遅延のケーブルルートで結ばれることになる。また、陸海の2経路でルートを冗長化することにもなる。

ケーブルルートの新設で、豊洲/有明~芝浦/品川間は陸海2経路による冗長化が実現

 また、アルテリアの通信サービスを通じて、北米やアジアと結ぶ海底ケーブルの陸揚局が集中する千葉県南房総エリア、茨城県県北エリアにも最短経路で容易に接続できるようになるため、海外への広帯域/低遅延な接続ニーズにも応えるとしている。

海底ケーブルの陸揚局が多い千葉県南房総エリア、茨城県県北エリアにも最短経路での接続が可能になる

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