RDNA 3世代の「Radeon RX 7000シリーズ」第1弾として、AMD「Radeon RX 7900 XTX」(RX 7900 XTX)および「Radeon RX 7900 XT」(RX 7900 XT)の発売が直近に迫っている。5nmと6nmのダイを組み合わせるチップレットデザインやレイトレーシングの強化、謎深まるAI処理向け演算ユニット、AV1ハードウェアエンコーダーなど、RDNA 2から3への差分はかなり大きい(技術的解説はこちら:https://ascii.jp/elem/000/004/111/4111884/)。
RX 7900 XTXとRX 7900 XTは、すでに発売されているNVIDIAの「GeForce RTX 4080」にコストやパフォーマンスだけでなく、既存システムへの組み込みやすさ(PCI Express Gen5準拠の補助電源ケーブルを必要としない)などの側面で優越すると噂されている。
今回AMDはファーストレビューを行うメディア向けにRX 7900 XTXおよびRX 7900 XTを搭載したリファレンスカードを配布した。本稿公開時点ではパフォーマンス検証の結果を公開することはできないが、かわりにリファレンスカードの“開封の儀(unboxing)”をご覧いただこう。

RX 7900 XTX開封:化粧箱の上蓋を開くとカードの裏側がせり上がり、カードが若干飛び出すようになっている。“Welcome to the Red Team”の文言は最近のAMD(GPUチーム)が好んで使うフレーズだ

RX 7900 XTXリファレンスカード出力端子:映像出力はHDMI 2.1+DisplayPort 2.1×2+USB Type-Cという構成。このUSB Type-CはDisplayPort 2.1としても動作するほか、最大28W(PD対応)の電力供給にも対応している

RX 7900 XTXリファレンスカード補助電源:補助電源が8ピン×2で済むというのはRTX 40シリーズに対するアドバンテージであるとAMDは主張する。年末~来年にかけて出ると噂されているファクトリーOCモデルでは8ピン×3のモデルも登場するかもしれない

ファン内部のセンサー:RX 7900 XTXリファレンスカードの最後部側のファンにのみ温度センサーが設置されている。これはファンを通過した空気の温度を計測ためのものだ。ラスベガスで展示されていたデモ機と違い、目立たないように黒い基板が使われている
パフォーマンス検証は後日……
以上でRX 7900 XTXおよびRX 7900 XTリファレンスカードの開封の儀は終了だ。ここから先の情報はまだNDAの関係でお見せすることはできないが、発売日(12月13日)あたりには何らかの追加情報が出せるだろう。お楽しみに!
