イベントのオンデマンド配信もスタート、「VeeamON TOUR Japan 2022」基調講演レポート
Veeamが考える「最新のデータ保護とその未来」、最新ソリューションも紹介
2022年11月15日 07時00分更新
次期バージョン「VBR v12」や最新機能をライブデモで紹介
Veeam ソリューション・アーキテクトの高橋氏は、「Veeam Backup for Microsoft 365 v6」の最新機能や「Veeam ONE」を使ったランサムウェア感染の自動検知および自動対処機能、そして旗艦製品の次期バージョンであるVBR v12の注目すべきイノベーションについて、ライブデモをまじえながら紹介した。
VBR v12で実装予定の新たなイノベーションとして、高橋氏は「DRaaS」「オブジェクトストレージ」「Kasten K10との統合」「最新のモビリティ」という4つを取り上げた。特に、従来のようなストレージハードウェア不要でオブジェクトストレージに直接バックアップできるようになる進化については「お客様からも非常に注目されている」と高橋氏は語る。
ライブデモでは、パフォーマンスティアにローカルのS3互換オブジェクトストレージ、キャパシティティアやアーカイブティアにパブリッククラウドのS3を用いた構成でバックアップリポジトリが構成できることを紹介した。またNASのバックアップにおいても、オブジェクトストレージに直接バックアップすることが可能になるという。
またKasten K10との統合については、VBRの管理コンソールとKasten K10の管理コンソールを連携させて、VBRコンソールからワンクリックでKastenのコンソールを開いたり、バックアップのポリシー設定、過去のバックアップジョブを確認したりできるようになる。
なおモビリティについては、Kastenの技術によってワークロードのコンテナクラスタをさまざまな環境に移行できることを紹介した。「これによりVeeamはコンテナのモビリティもついにできるようになった」と高橋氏は述べた。
まとめとして高橋氏は、Veeamプラットフォームがさらに多様な環境をサポートし、ランサムウェア対策や自動化などもパートナーソリューションとの接続で実現したことで、「いよいよVeeamプラットフォームが中核的なものとして存在できるようになってきた。ランサムウェア被害などが起きてバックアップが必要になる前に、すぐにVeeamの製品を導入して、データ活用戦略の中に組み込んでいただくことが大変重要だ」と語った。
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なおVeeamON TOUR Japan 2022では、VBR次期バージョンをより詳しく紹介する「V12:Veeam Backup & Replication 最新バージョン」のほか、「Veeamで実現する最新のAWS, Azure, Google Cloudのバックアップ」「基礎から学ぶ - Kubernetesとデータ保護」「ランサムウェア対策のベストプラクティス」など、多彩な製品関連セッションと導入事例セッションが展開された。
これらの一部については、引き続き下記リンク先のイベントサイトでオンデマンド配信されている。