ASCII Power Review 第193回
ボンネットも健在です
「レッツノートSR」実機レビュー = 12.4インチ3対2ディスプレーに5Gも搭載の完全新デザイン
2022年11月10日 10時00分更新
パナソニックは12.4型モバイルノートPC「レッツノート SR」を発売した。第12世代(Alder Lake)のインテルCoreプロセッサーを搭載したビジネスモバイル向けノートPCで、新ボンネット構造のボディーと、従来の「シルバーダイヤモンド」に代わり新色「カームグレイ」を採用してイメージを一新している。
また、軽量、長時間駆動に加えて、「5Gモデル」で高速通信もアピールしており、場所を選ばず快適にモバイルワークに集中できるマシンに仕上げられている。
完全に新デザインでボンネットイメージも健在
標準と軽量の2種類の着脱式バッテリーを同梱
「レッツノート SR」には下記の6モデルがラインナップされている。
・プレミアムエディション5Gモデル
CF-SR3TUCCP(直販価格45万3200円~)
Core i7-1270P/RAM32GB/SSD512GB or 1TB or 2TB/5G/ジェットブラック
・プレミアムエディションタッチパネル搭載モデル
CF-SR3TSUCP(直販価格42万3500円~)
Core i7-1270P/RAM32GB/SSD512GB or 1TB or 2TB/タッチパネル/ジェットブラック
・プレミアムエディション
CF-SR3TRCCP(直販価格37万6200円~)
Core i7-1270P/RAM32GB/SSD512GB or 1TB or 2TB/カームグレイ
CF-SR3TSCCP(直販価格37万6200円~)
Core i7-1270P/RAM32GB/SSD512GB or 1TB or 2TB/ジェットブラック
・無印
CF-SR3SRBCP(直販価格30万300円~)
Core i5-1245U/RAM16GB/SSD512GB or 1TB/カームグレイ
CF-SR3SSBCP(直販価格30万300円~)
Core i5-1245U/RAM16GB/SSD512GB or 1TB/ジェットブラック
つまり、CPU、メモリー容量、最大SSD容量、ボディーカラー、5G/LTEで差別化が図られているわけだ。なお、5G非対応モデルは「LTE」(SIMカード+eSIM)のありなしを選択可能。またカラーはプラス1万7600円でブリックレッド、フォリッジグリーン、ディープネイビーに変更可能だ(ホイールパッドのカラーも変更する場合はプラス1650円)。
これら以外のスペックは基本的に共通。OSは「Windows 11 Pro 64ビット」を採用。ディスプレーは12.4型FHD+液晶(1920×1280ドット、3:2、60Hz)を搭載している。
入力デバイスはバックライトを内蔵した86キー日本語キーボードと、高精度タッチパッド対応ホイールパッドを採用。生体認証は顔認証(IRカメラ)と指紋認証に対応。ウェブカメラは1080p、マイクはアレイマイク。センサーは照度センサーと「AIセンサー」(※人物検知用)を搭載している。
インターフェースはUSB 3.1 Type-C(Thunderbolt 4、USB Power Delivery対応)×2、USB 3.0 Type-A×3、有線LAN(1000BASE-T)、HDMI、D-Sub、SDメモリーカードスロット、3.5mmヘッドセット端子を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(11ax)とBluetooth 5.1をサポートしている。
本体サイズは273.2×208.9×19.9mm。脱着可能な「バッテリーパック(標準)」(50Wh)と「バッテリーパック(軽量)」(30Wh)のふたつが全モデルに同梱されており、重量は964~1044g(標準)/884~964g(軽量)、バッテリー駆動時間は約16時間(標準)/約9.5時間(軽量)と謳われている。
リーフ型キートップや円形ホイールパッドは
従来モデルから継承
キーボードはリーフ型のキートップを踏襲。キーピッチは横19mm、縦16mm、キーストロークは2mm。縦のキーピッチが詰まっているぶん、最初はちょっと狭く感じるだろうが、数時間使っているうちに慣れるだろう。打鍵感はキーストロークが深く確保されているだけに良好。キーボード面の剛性も高いので、いいリズムでタイピングできる。
レッツノートと言えば円形のホイールパッドがアイデンティティーだが、実測64mmと大きめなので、2本指のピンチイン・アウト操作、3本指のスワイプなら特に問題なくこなせる。物理クリックボタンも確実な操作という点では気に入る方が多いはずだ。
12.4型FHD+液晶(1920×1280ドット、3:2、60Hz)ディスプレーは細かなスペックは公表されていないが、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「Color AC」で実測したところ、sRGBカバー率は86.0%、AdobeRGBカバー率は 64.1%、DCI-P3カバー率は63.7%という値が出た。
一般的なビジネス用途であれば実用十分な色域だが、写真の現像、動画のカラーグレーディングなどのクリエイティブワークには外付けディスプレーを装着したほうがよさそうだ。
「レッツノート SR」には1080pのウェブカメラが搭載されている。室内灯下ではややノイジーだが、Windows 11の「カメラ」アプリでは「HDR pro」を有効にするとノイズは低減された。なおプリインストールされている「AIデバイスコントローラー」では、カメラ使用時に「顔位置を補正」、「背景をぼかす」、「明るさを補正」などの機能を利用できる。
特に「明るさを補正」は有効で、露出を上げつつ、比較的自然な肌色が保たれている。ビデオ会議アプリにも同種の機能は搭載されているが、両方を比べて結果が良好なほうを使うといいだろう。
Core i7-1185G7搭載「レッツノートFV1」の
171%のCPUスコアを記録
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