あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第264回
ルノー新開発のハイブリッドを搭載した「ルーテシア E-TECH ハイブリッド」はエコと楽しさが両立できている
2022年10月22日 12時00分更新
ルノーのコンパクトハッチバック「ルーテシア」に、新開発のフルハイブリッドシステム「E-TECH」を搭載したモデルが仲間入りしました。「単なるエコカー」ではない、という噂を耳にしたので、ライトウェイトスポーツカー大好きのモデル・女優の新 唯(あらた・ゆい)さんに、実際にワインディングを走って体験してもらいました。
ルーテシアのハイブリッドシステムとは?
まずはルノーが開発したフルハイブリッドシステム「E-TECH」について。このユニットは1.6リットル直4エンジンに、駆動用モーターとHSGと呼ぶ、ハイボルテージスターター&ジェネレーターという2つのモーターを組み合わせたもの。エンジン側の最高出力は91PS、駆動用モーター側のそれは49PS。スペックだけでいうと、ちょっと物足りなさを覚えるかもしれませんが、これらが必要に応じて「両方」駆動するというのが、このユニットがフルハイブリッドと呼ばれるゆえんです。輸入車のハイブリッドは、小型モーターを搭載したマイルドハイブリッドか、前輪はエンジン、後輪はモーターという「後付けハイブリッド」モデルが多かったりします。ちなみに燃料はハイオクです。
このユニットの特徴は、電子制御ドッグクラッチを採用したマルチモードオートマチックトランスミッションに秘密があります。エンジン用4段ATにモーター用2段ATの組み合わせたものですが、普通のクラッチ板を不要としたことで小型化に成功。よって、現行のルーテシアにそのまま載せることができた、というわけです。
ボディーサイズは現行ルーテシアそのまま
エクステリアは、ルーテシアと変わりはありません。ボディーサイズも全長4075×全幅1725×全高1470mmで変更ナシ。一方で、変わったのは車体重量で、ガソリン仕様の110kg増しの1310kgとなります。日本のライバル車たち(ヤリスなど)と、そう変わらない重さだったりします。
タイヤも変更ナシ。フランス車なのにミシュランではなくドイツのコンチネンタルタイヤを履いています。ですので、ちょっと乗り心地は硬めな点も変わりありません。
変更されたのはラゲッジスペース。走行用バッテリーを積載する都合、ラゲッジの床面は底上げされて容積は300リットルに減少されています。「うーん、ちょっと少ないかもですね」と唯さんはちょっとションボリ。
内装は変更ナシ。後席はサイズなりで、ヤリスを除いたライバルの日本車よりは狭め。これは欧州車ではよくあるパッケージングです。これはルノーに限りませんが、コンパクトカーの後席を重視されるのでしたら、日本車を買い求めることを強くオススメします。

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