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最新パーツ性能チェック 第384回

ド派手なLEDで魅せるPalit「GeForce RTX 4090 GameRock OC」を三枚におろして性能チェック

2022年10月12日 22時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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実動テストをスタート

 ここからはPCにRTX 4090 GameRock OCを搭載して、その実力をみていこう。テスト環境は、Core i9-12900K(PL1/PL2 4096W)や、Z690マザーボード、1000W 80PLUS Platinumの電源ユニットなどを、バラックケースに組み込んで構築した。

バラックで組んだテストPCに、RTX 4090 GameRock OCを搭載している

付属のPCIe 8ピン-12VHPWR変換ケーブルを利用している。PCIe 8ピンケーブルは、分岐コネクターを使わず、4本使って接続している

Palitのビデオカード向けツールの「ThnderMaster」。現バージョンで、RTX 4090 GameRock OCの制御に対応していた

「FUN DUTY」では、中央ファンと左右2基のファンを制御できる。ファン回転数の固定やユーザー定義を行なえる

「LIGHTING」ではLEDを制御できる。ただ、付属のARGB SYNCケーブルでマザーボードに接続した方が、LED制御を統一できるのでおすすめだ

GPUコアクロックや温度などをモニタリングできる「STATUS」

テスト環境
CPU インテル「Core i9-12900K」
(16コア/24スレッド、最大5.2GHz)
CPUクーラー EK Water Block「EK-Quantum Velocity2 D-RGB - 1700 Nickel + Plexi」
(本格水冷、360mmラジエーター)
マザーボード MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」
(インテルZ690、ATX)
メモリー G.Skill「F4-3600C16D-32GTZNC」
(16GB×2、DDR4-3600)
ビデオカード Palit Microsystems「GeForce RTX 4090 GameRock OC 」
(GeForce RTX 4090、24GB GDDR6X)
ストレージ Western Digital「WD_BLACK SN850 2TB WDS200T1X0E」
(2TB M.2 SSD、PCIe4.0)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO 1000W SF-1000F14PE」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Windows 11 PRO

 まずはRTX 4090 GameRockシリーズの最大トピックとなる魅せる要素の“Midnight Kaleidoscope”をみていこう。LEDを使わすとも、秀逸なブラッククリスタルデザインだが、光らせるとまた違った表情を見せてくれる。

ふだんLEDギミックは使わない筆者だが、RTX 4090 GameRock OCは、魅せたくなってくる

側面部のGEFORCE RTXとGameRockのロゴも発光する

 “Midnight Kaleidoscope”の魅力を最大限に発揮させるには、RTX 4090 GameRock OCの垂直配置が理想だが、残念ながら4スロット占有ビデオカードを垂直搭載できるPCケースは、オープンフレームタイプを除くと、ほとんど見当たらない。そこで登場するのが、長尾製作所のミラーディスプレー「NB-VGA-MIRROR」だ。PCケース底面に設置することで、GPUクーラーを魅せられる。

「NB-VGA-MIRROR」(実売価格3000円前後)を使うことで、垂直搭載せずとも、“Midnight Kaleidoscope”を楽しめるだろう

RTX 4090 GameRock OCのパフォーマンスを確認

 すでにゲーミングパフォーマンスは、加藤氏がGeForce RTX 4090 Founders Editionを使って、【既存GPUと一線を画す4Kの強さ。GeForce RTX 4090のゲーム性能を徹底検証!】でお届けしているので、ここでは最小限にして、オリジナルGPUクーラーを採用するRTX 4090搭載ビデオカード選びで最も気になるGPUクーラーの冷却性能と、静音性をメインに試していこう。

 RTX 4090 GameRock OCは、Performance(デフォルト)とSilentの2つのモードを切り替えられる。Silentモードはブーストクロックが、2610MHzから2520MHzに設定されるほか、Power Limitの最大値が500Wから450Wにダウンするようになっている。せっかくのファクトリーOCモデルなのと時間の都合もあって、今回はPerformanceモードのみでテストを行なっている。

PerformanceモードのGPU-Z。ブーストクロックは2610MHzに引き上げられている

Silentモード。ブーストクロックがリファレンスクロックの2510MHzに設定される

Performanceモード。「Advanced」の「General」

Silentモード。「Power Limit」と「Temperature Limit」はPerformanceモードと同じだ

Performanceモード。「NVIDIA BIOS」

Silentモード。「Power Limit」「Maximum」が500Wから450Wにダウンしている

Performanceモードでは、実GPUクロックは2820MHzまで伸びていた

Silentモードも同じく2800MHz台だが、最大クロックはPerformanceモードを上回る2835MHzを記録していた

「HWiNFO64 Pro」で、GPU関連をモニタリング。「GPU Power」は400W台に達しており、「GPU Rail Power」は569.773Wに

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