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最新パーツ性能チェック 第380回

GPU負荷を下げるとゲームによっては他を圧倒!?「Ryzen 7000シリーズ」全モデルレビュー【ゲーム編】

2022年09月27日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ/ASCII

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 Zen 4アーキテクチャーを採用し大幅なパフォーマンスアップを狙った「Ryzen 7000シリーズ」のレビューが解禁となった。前回はRyzen 7000シリーズの概要や基本的なベンチマークで終わったが、今回は実ゲームでの検証だ。

今回もRyzen 7000シリーズ全モデルを使用

ビデオカードは、全環境共通でAMD「Radeon RX 6800 XTリファレンスカード」(以下、RX 6800 XT)を使用している

 AMDはRyzen 5 7600Xのシングルスレッド性能でCore i9-12900Kを上回ると謳っている。そしてその効果はゲームにおいて効くという。どんなゲームでも勝てる訳ではないのは当然としても、どの程度広い(狭い)範囲で確認できるのか合わせて確認したい。

CINEBENCH R23のシングルスレッド性能では、Ryzen 5 7600Xは「メモリーOC等を併用することで」Core i9-12900Kを凌ぐとAMD。そしてこれはRyze 5 7600Xのゲームにおける優位性に繋がるという

 検証環境は前回から変わっていない。X670Eマザーの検証用として提供されたBIOSはβ版であるためかやや挙動が不審(ビデオカードがあるのに内蔵GPUのドライバーチェックがかかる、など)なうえに内蔵GPUドライバーを入れるとビデオカード(RX 6800 XT)側のドライバーも上書きされるため、内蔵GPUはBIOS上で無効とした。Windows 11はテスト実施時期の関係から22H2とし、コア分離(VBS)やセキュアブート、ReSizable BAR、HDR等は全て有効とした。

【検証環境:新Ryzen】
CPU AMD「Ryzen 9 7950X」
(16コア/32スレッド、最大5.7GHz)、
AMD「Ryzen 9 7900X」
(12コア/24スレッド、最大5.6GHz)、
AMD「Ryzen 7 7700X」
(8コア/16スレッド、最大5.4GHz)、
AMD「Ryzen 5 7600X」
(6コア/12スレッド、最大5.3GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(AIO水冷、360mmラジエーター)
マザーボード MSI「MEG X670E ACE」
(AMD X670E、E-ATX、BIOS E7D69AMS.110NPRP)
メモリー G.Skill「F5-6000J3038F16GX2-TZ5N」
(16GB×2、DDR5-5200動作)
ビデオカード AMD「Radeon RX 6800 XTリファレンスカード」
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システム用)
+Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、ゲーム用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)
【検証環境:旧Ryzen】
CPU AMD「Ryzen 9 5950X」
(16コア/32スレッド、最大4.7GHz)、
AMD「Ryzen 9 5900X」
(12コア/24スレッド、最大4.8GHz)、
AMD「Ryzen 7 5800X」
(8コア/16スレッド、最大4.7GHz)、
AMD「Ryzen 5 5600X」(6コア/12スレッド、最大4.6GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(AIO水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「X570 Taichi Razer Edition」
(AMD X570、ATX、BIOS 1.80)
メモリー G.Skill「Trident Z RGB F4-3200C16D-32GTZRX」
(16GB×2、DDR4-3200)
ビデオカード AMD「Radeon RX 6800 XTリファレンスカード」
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システム用)
+Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、ゲーム用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)
【検証環境:インテル】
CPU インテル「Core i9-12900K」
(16コア/24スレッド、最大5.2GHz)、
インテル「Core i7-12700K」
(12コア/20スレッド、最大5GHz)、
インテル「Core i5-12600K」(10コア/16スレッド、最大4.9GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(AIO水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「Z690 PG Velocita」(インテルZ690、ATX、BIOS 7.03)
メモリー G.Skill「F5-6000J3038F16GX2-TZ5N」
(16GB×2、DDR5-4800動作)
ビデオカード AMD「Radeon RX 6800 XTリファレンスカード」
ストレージ Corsair「CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システム用)
+Silicon Power「SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、ゲーム用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80PLUS Platinum)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

画質最高と最低でそれぞれテスト

 今回の検証ではゲーム10本で検証を行うが、解像度を上げるとGPUがボトルネックになるため解像度はフルHD一本とした。画質設定はRX 6800 XTの性能を考え、最高画質設定(ただしレイトレーシング系は全て無効)のパフォーマンスを見るが、今回は最低画質設定でも検証することにする。

 GPUの描画負荷が下がるとCPUも次のフレームを描画するための処理を高速で行う必要がある。GPU負荷が高い時には差がないが、GPU負荷が低い時には差がある、的なシチュエーションがあるかを見てみたい。

 また、計測方法に関してはどのゲームも「CapFrameX」で実フレームレートを計測した。ゲーム内ベンチマーク機能のあるゲームではベンチマーク再生中の実フレームレートを、ベンチマークのないゲームではゲーム中の特定のシーンでの実フレームレートを計測している。

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