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業界人の《ことば》から 第505回

母親として苦労したから、できるサービスがある、Yohana松岡氏

2022年09月26日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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米国での実績を踏まえ、国内展開

 Yohanaメンバーシップは、2021年9月に、先行する形で、米シアトルでサービスを開始し、これまでに1000世帯以上の家族が利用。約2万件のTo-doを処理したという。

 Yohanaメンバーシップを利用した家族からは、週8~10時間のゆとりが生まれたという声があがっている。

 また、2022年6月からは、ロサンゼルスでもサービスの提供を開始している。

 米Yohana LLCの松岡陽子CEOは、「米国では月額249ドルで提供しているが、この価格設定が高いという声は一度も聞いたことがない。お金を払ってでも、自分の時間を作りたい人、自分に余裕を作りたい人を対象にしている。時間ができたことはプライスレスであり、家族との大切な時間が持つことができたという声をもらっている。日本でも、時間をお金で買ってくれる人たちから提供をしていく」とする。

 神奈川県でのサービスは、シアトル、ロサンゼルスに続き、世界で3カ所目となる。日本では、2022年4月~6月にかけて、数10人を対象にしたトライアル調査を実施しており、92%という高い満足度を得たことから、今回のサービスに踏み切る。

「日本でもニーズがあると感じた。共働き家族が増えるなかで、仕事や生活で大変になっている気持ちを支えたい。Yohanaメンバーシップによって、日本の家族のウェルビーイングを支えていきたい」とする。

 先行してサービスを提供する神奈川県は、松岡CEOが育ったエリアでもある。選定した背景には、サービスの対象となる子育て世代、共働き世帯が多いこと、Yohana日本法人の本社が横浜みなとみらいにあることなどをあげている。

 松岡CEOは、「なるべく早くサービスを届けることを目指して全国に広げていきたい」と語りながら、「20年間、母親として大変だったことや、失敗してしまったこともある。これを経験しないようにし、それによって転ばないようにという気持ちを込めて作ったサービスである。日本人の気持ちを理解し、日本向けにサービスを改善した。これからも日本のお客様の声を聞きながら、サービスを良くしていく。それによってお客様の生活に寄り添っていきたい」と語る。

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