なりたい自分になれるテクノロジーを作る
松岡氏のこれまでのキャリアに共通しているのは、「一人ひとりが、なりたい自分になってもらうためのテクノロジーを作る」ということだ。
「私自身、子供が生まれたばかりのときも、仕事場に子供を連れて行き、仕事をしていた。コロナ禍になり、毎日、どうしたらいいのか、仕事をどうするのか、子育てをどうするのかに悩み、苦労した。だが、これは世界中の人たちが直面している課題である。テクノロジーを使って、助けたいと考えて、Yohanaを設立した。働く親とその家族サポートするウェルビーイングの会社を目指している」とする。
日本でサービスを開始したことで、今後は、パナソニックグループとの連携も注目される。
「パナソニックは、生活に入り込んだ製品を売っている会社である。それとサービスをつなげれば、暮らしを支えるプラットフォームになる。そこに取り組めることにワクワクしている」と語る。
Yohanaでは、「今を生きる家族がしあわせであるように、希望のある日々をつくりつづける」をミッションに掲げている。そして、「私のミッションは、なりたい自分になるための人間視点のテクノロジーを開発することである」と松岡CEOは語る。
Yohanaメンバーシップは、顧客の声を聞き、それをサービスに反映させるだけでなく、パナソニックとのコラボレーションや、パートナーとの連携で、暮らしに便利なサービスに進化させていくという。
パナソニックグループにとっても、サービスを起点にした新たなビジネスへの本格挑戦となる。
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