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アスキートレンド調査室 第2回

「にじさんじ」ANYCOLOR上場 バーチャルYouTuberとは

2022年07月13日 09時00分更新

文● 村田 響(アバンギャルド)

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2~3時間の長尺は当たり前のゲーム実況をメインに活動

 YouTuberは動画投稿が主だが、バーチャルYouTuberはゲーム実況などの配信がメイン。画面上の存在なので、様々な場所に訪れたり、製品の紹介をしたりすることが難しいからだ。そのため、バーチャルYouTuberの動画は1時間以上の長尺も当たり前となっている。とはいえ、最初から何時間もの動画を視聴するのはハードルが高いため、見どころを切り取った「切り抜き動画」が公式チャンネルから多く出ているのも特徴。切り抜き動画を視聴してファンになり、長時間の配信に足を運ぶようになるわけだ。

にじさんじのタレント的バーチャルYouTuber

 にじさんじには、多種多様な設定・ビジュアルのバーチャルYouTuberが約150人所属しており、グループの中で推しを見つけやすい。チャンネル登録者の総数は、海外で活躍するメンバーも含めて22年6月時点で3900万人を超える。また、個人のYouTubeチャンネルだけでなく、にじさんじプロジェクトの公式チャンネルも人気だ。

 公式チャンネルでは、にじさんじに所属するバーチャルYouTuberが出演するバラエティ番組やクイズ番組などを投稿しており、出演者同士のかけあいが見られる。さらに、イベント開催やグッズ、音声コンテンツの販売、オリジナル楽曲の配信もしており、動画を見る以外の楽しみ方もできるのだ。

 ANYCOLORの売り上げの割合で最も多くを占めるのはコンテンツ販売。動画配信による投げ銭などの収入は2番目だ。YouTuberであることがメインとなってはいるが、動画配信によって得たファンに様々なコンテンツを買ってもらう、というのがビジネスモデルとなっている。

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