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シロカ「おうちベーカリー ベーシックプラス SB-2D151」試用レポ:

シロカでホームベーカリー初体験、気分は「からすのパンやさん」

2022年05月06日 18時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita) 編集● ASCII.jp

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 大型連休、みなさん何をされていましたか。私は初体験のホームベーカリーでせっせこパンを焼いておりました。手作り肉まんを子どもに「臭い」と言われて泣いてからというもの、粉モノ作りからは一切手を引いていましたが、機械の手を借りてリベンジを試みました。子どもはかこさとしさんの「からすのパンやさん」が好き。もしおいしいパンが自分で作れたら、あの絵本みたいに楽しい連休になってくれるのではないかと思ったわけです。

おうちベーカリー ベーシックプラス SB-2D151
発売日 2022年4月28日
実売価格 1万6000円前後
カラー:ホワイト

[特徴]
・業界最速、58分で焼きたてパン
・「高加水パンモード」搭載
・「即日活性種」1時間で種起こし

 ということで試してみたのは、シロカが4月28日に発売した新製品「おうちベーカリー ベーシックプラス SB-2D151」。数あるホームベーカリーの中から1台目にこれを選んだ理由は、機能がシンプルだったから。ホームベーカリーデビューということもあり、まずは基本を知ろうということで標準的なモデルを選んでみました。

 シロカではホームベーカリーを12年前から展開していて、累計販売台数は130万台超。とりわけ評価されているのが安くてもおいしく焼けて故障しにくいというパフォーマンスの良さ。新製品は基本をおさえつつトレンドのパンを焼けるようにした標準モデルのリニューアル版。1.5斤タイプで2〜4人家族向けの仕様となっています。

 トレンド系の新メニューには、一次発酵から焼成まで合計58分で焼けるという「超早焼き」モードや、パンの水分量が80%以上のもちもちしたパンを焼ける「高加水パン」モードなどが追加。卵やバターをたっぷり使ったリッチな「ブリオッシュ」も焼けるようになりました。さらにもちや焼きいも(!)などを含む30種類をオートメニューとして備え、手作り派に向けて「こねる」「発酵」「焼く」だけのメニューも用意しています。

メニューは全30種類。調理時は番号で指定する

 天然酵母では「あこ天然酵母」という酵母メーカーの「即日活性種」を使ってわずか1時間で種起こしをするというモードも新搭載。通常の種起こしでも24時間程度、自分でイチから酵母を作ると1週間程度はかかるので驚異的なスピードです。

 本体は幅23.3cmとキッチンボードに収まりやすいコンパクトサイズ。フタは窓がついていて内側の様子が見えるようになっています。

 内側にはパンケースがおさまっていて、底部にはパン種をこねるための「パン羽根」をつけて使います。

本体にパンケースがおさまっているだけのシンプル構造

取っ手もシンプルなパンケース

底部にパン種をこねるためのパン羽根をセットして使う

 ちなみにパンケースは2200円、パン羽根は980円で替えを購入できます。せっかくならパーツを買い替えて長く使いたいですね。

パンケースやパン羽根は買い替えられる

 基本の操作方法は、メニュー番号を数字で入力したら、サイズと焼き色を選び、スタートボタンを押すだけ。タイマーも使えるので、夜にセットすれば朝に焼きたてのパンを食べることもできます。

 メニューによっては、途中で中身の具材を入れたり、パンケースについた粉を落とすなどの手作業が発生することもあるようです。

 使用後のお手入れはパンケースと、パン羽根の水洗いのみ。パンがパンケースに張りつくことはありませんが、パン羽根と軸の周りにパンがこびりつきやすく、そこだけよく洗う必要がありました。

機能はシンプルだが、うまい!

 最初に作ったのはもちろん食パン。シロカと日本製粉が共同開発した「毎日おいしい贅沢食パンミックス」のサンプルをいただいたのでこれから試しました。

シロカ開発の贅沢食パンミックス。アマゾンの評価も高い

 レシピにしたがってパンケースに水を入れたら、パンミックス、ドライイースト、無塩バターの順番で入れて、メニュー番号「1」でスタートすれば終わり。計量いらずということもあり、炊飯器かよというレベルで簡単です。焼きあがりまでの時間は4時間14分。

水を入れたら袋を切って粉を入れ、最後にバターを落としてスイッチオン

4時間余で焼きあがる

 すぐ「グイングイン」というモーターの音が聞こえ、やがて「バタッバタッ」とパン種をこねる音が聞こえはじめました。割とでかい音なので夜中にパンを焼いてもらうとき気になる人はいるかもしれません。

 待つこと4時間余り。焼きたてパンの匂いがただよいはじめ、ブザーが鳴って焼きあがりを報せました。ミトンをつけてパンケースを取りあげ、逆さにするとパンがばすんと落ちてきました。

香ばしい匂いがするパンケース

ばすんと落ちてきた食パン

側面もきつね色になっている

 しっかり焼き色がついています。粗熱をとってブレッドナイフを入れるとふわっふわの手ごたえが伝わってきました。

 ではいざ試食。感想をそのまま記すと、

 「うわっうんっま!えっ!?うっまこれ!えってかほぼ放置でこれできるのめちゃすごくない!?!?!?!」

 となりました。国語が1ですが本当においしいです。砂糖や牛乳が入っていることもあってリッチな味。なにより焼きたてならではのふんわりむっちりした食感が楽しく、1歳児も5歳児も大喜びでむしゃむしゃ食べていました。やったぜホームベーカリー!

 楽しくなってきたので、次は富澤商店で買った強力粉を試します。選んだのは「春よ恋」という人気製品。思わずほかの強力粉もまとめて買い込んでしまいました。

手当たり次第にカートに入れてしまった

 ただしパンミックスと違って、ドライイーストの2.7gというコンマ単位の重さを測ったり、小麦粉の上にくぼみを作って水に触れないように入れたりするという若干面倒な手作業が必要です。

 イーストが多すぎるとイースト臭くなり、イーストが湿気に触れるとうまく膨らまないからです。私の肉まんが失敗したのはこの辺が原因。「だから他社の上位機にはイースト自動投入機能があるのか、買うならそっちかな」とズボラ心がうずきます。

 しかし、材料の投入さえ終えてしまえばあとは機械にまかせるだけ。仕上がりはやはり最高で、小麦のほんのりとした甘みが伝わるおいしいパンが焼けました。

 特にパン好きな1歳児は奪いとるように食いつきました。粉、塩、イースト、水だけでこんなにおいしいパンが焼けるってすごいですね。市販のパンには保存料や着色料など様々な添加物が含まれていることもあり、子どもが食べるものがシンプルになるのはいいなあと感じます。

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