2022年4月22日、AMDはエントリーGPU「Radeon RX 6400」(RX 6400)のDIY市場向けの販売を解禁した。1月に発売された:Radeon RX 6500 XT(RX 6500 XT)の下位モデルとなる製品だが、当初RX 6400はOEM専用モデルと位置付けられていた。なぜDIY市場向けに解放されたのかは公式声明はないが、NVIDIAがRX 6500 XTなどに対抗する動きを見せないので、ならば出してしまおう……という感じで解放が決まったのではないかと筆者は推測している。
RX 6400はRDNA 2世代の最廉価モデルであると同時に、補助電源不要かつ1スロットロープロファイルカードへの展開も可能という、近年希に見る仕様のGPUでもある。価格にも期待が集まったがRX 6400の実売価格は2万5000円〜2万8000円程度となっているが、最近の円安トレンドの影響によりRX 6400とRX 6500 XTの価格帯はオーバーラップしてしまった(RX 6500 XTは実売2万6000円〜3万6000円)。
CPU内蔵GPUでは物足りないが本格的なゲーミング向けGPUを買う予算もない、かといって型落ち感のある製品はちょっと……という人にとってRX 6400は非常に新鮮味のある存在であることは間違いない。
今回筆者はASRock製RX 6400搭載カード「Radeon RX 6400 Challenger ITX D 4G」を試す機会に恵まれた。RX 6400は「ゲームをフルHD&中程度の画質で楽しむためのGPU」として位置付けられている。今回はいつものレビューとはやや方針を変え、先日出たばかりの低価格Ryzenと組み合わせると、どの程度のパフォーマンスを出すのかに注目していきたい。
この連載の記事
-
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック -
第446回
デジタル
「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は“約束された”最強のCPUになれたのか? ベンチマークで見えた利点と欠点 -
第445回
デジタル
「Ryzen 7 9700X」「Ryzen 5 9600X」のゲーミング性能はゲームキングRyzen 7 7800X3Dに勝てる? - この連載の一覧へ