Grace CPUとGrace Hopperは
どちらも2023年前半に出荷開始
最後に、GPUではなくCPUの話になるが、Graceの話をしよう。といっても、現状情報はごくわずかである。まずはGrace CPUであるが、パッケージ1つあたり72コアで、メモリーはLPDDR5x。転送速度は不明ながら、このGraceの構成で合計1TB/秒の帯域というからには、8chで500GB/秒、chあたり64bitと考えると信号速度は8Gbpsという計算になる。
ただこの場合容量は全部で32~64GBにしかならない。もちろんコントロール用で、ここで大きな処理を行なわないならギリギリいけるのかもしれないが、いくらなんでも少なすぎる気がする。
実は裏面にもLPDDR5が実装されているとすれば、容量64~128GBくらいで信号速度は4Gbpsとなるが、この速度ならなにもLPDDR5xを使う必要はないわけで、やはり片面実装と考えるべきだろうか。だとすると、メモリー容量が異様に少ない気がするのだが、このLPDDR5xはいわば3次キャッシュで、この外に大容量のDDR5 DIMMがつながる格好なのかもしれない。
アーキテクチャーはArmv9という説明しかない。おそらくSVE2を実装していると思われるが、このあたりも不明確だ。ちなみに2つのパッケージ+LPDDR5xを全部あわせて500Wに収まるとしている。トータル144コアということを考えれば、十分省電力な部類だろう。
またGrace CPUにGH100を組み合わせたGrace Hopperという製品も予定されている。こちらGraceとHopperの間をNVLink-C2Cというオンチップ用インターコネクトで接続する形態となっている。
Grace Hopperをそのまま納入するのか、それともGrace CPUとH100を別々に組み合わせるのかは不明だが、スイスのCSCS(スイス国立コンピューティングセンター)がこのGraceとH100をベースにしたAlpsというシステムを導入することを明らかにしている。このGrace CPU、およびGrace Hopperはどちらも2023年前半に出荷開始を予定しているそうだ。
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