マイクロソフトは2020年、創業以来排出した二酸化炭素を2050年までに回収すると発表している。2030年までには排出量よりも回収量を大きく(カーボンネガティブに)すると宣言しており、大きな予算を投じている。
そんな中、Windows 11 Insider Preview Build 22567では、再生可能エネルギーを有効に使うための機能が搭載された。
Windows UpdateはPCをあまり使っていない時間帯に更新をインストールするようになっていた。しかし、最新ビルドで「Windows Update is committed to helping reduce emissions.」というメッセージが出ていれば、風力や太陽光、水力といった再生可能エネルギーを優先的に使い、バックグラウンドでの更新が可能となる。
ただし、再生可能エネルギーの活用機能は、「electricityMap」や「WattTime」などの炭素排出量データを取得できる地域でのみ利用可能となる。また、自動的に再生可能エネルギーを優先した更新がスケジューリングされるが、その際はPCが電源につながっている必要がある。
Build 22567ではスマートアプリコントロール(SAC)も搭載された。SACは信頼できなかったり危険なアプリをブロックしてくれる新しい機能だ。マルウェアの被害が広まっているので、別の切り口でセキュリティを固められるのはありがたい。
ただし、この機能はWindows 11をアップデートしただけでは利用できず、Build 22567以降をクリーンインストールしなければ有効にできない。
まずは評価モードで起動でき、「オン」もしくは「オフ」に変更できる。どちらにせよ設定を変更したら、再度変更することはできない。変更する場合は、またWindows 11をクリーンインストールする必要がある。
これらの機能は今年後半にリリースされると言われているWindows 11 バージョン22H2に搭載される予定。もちろん、まだ開発版なので確実ではないが、どちらもぜひ採用してほしいところだ。
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