DDR5メモリーやPCIe 4.0のSSDも採用
「FFオリジン」を4Kプレイも!Core i7-12700+RTX 3080で1つ上を目指す人にオススメな「PG-PD12」
WQHDで200fps超を記録したゲームも
ここからは、実際のゲームを使ったベンチマークでPG-PD12のゲームパフォーマンスを検証していく。
まずはじめは、定番の「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークから。画質設定はプリセットより「最高品質」を選択し、解像度は4K、WQHD、フルHDの3パターンでベンチマークを実行した。
スコアーは4Kが14639、WQHDが23000、フルHDが27664というものだった。15000から最高評価の「非常に快適」となるので、4Kではあと一歩というところ。このベンチマークはメモリー速度に敏感なテストとして知られており、メモリーがデュアルチャネル動作であればあるいは……と思わされる。
とは言いつつも、フレームレートに目を向ければ4Kでも平均100fps近く、最小も60fps近く出ているので、よくある4K/60Hzのディスプレーでプレイするぶんには十分なパフォーマンスだと言える。WQHD以下の解像度ならば、高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーも活かせるパフォーマンスだ。
次に、同じくファイナルファンタジーシリーズから、2022年3月18日にリリースされた「STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN」 (ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン、以下FFオリジン)のゲームプレイ中のフレームレートを計測した。
FFオリジンはアクションが要のゲームなので、フレームレートが不安定だとゲーム性が損なわれてしまう。PG-PD12ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
ゲーム内のグラフィックス設定は、設定タイプ「最高」をベースに、「FPS優先モード」を無効、フレームレート上限は「120fps」とした。解像度は3840×2160ドット(4K)、2560×1440ドット(WQHD)、1920×1080ドット(フルHD)の3パターンで、最初のミッションである「カオス神殿」をプレイ中のフレームレートを計測した。
フレームレート計測には「CapFrameX」を用いている。CapFrameXによるフレームレート計測ではデータ全体を100分割して最小値から1%の数値を「min(1%)」とし、最小フレームレートの代わりに記載している。
結果は、4Kで平均60fpsを超え、WQHDとフルHDではゲーム側の上限である120fpsに近い平均フレームレートが記録された。4Kのmin(1%)フレームレートが少々低めに出ているが、「ソウルバースト」というトドメ技の演出中にフレームレートが低下する傾向にあったためと思われる。あくまで演出中の現象なので操作性やプレイ感に影響はない範囲。4Kの高解像度映像を楽しむか、WQHD以下の解像度で安定したフレームレートを求めるかは自由だ。
次に、人気FPSシリーズの最新作、協力型タクティカルFPS「レインボーシックス エクストラクション」でのフレームレートを計測。計測にはゲーム内のベンチマーク機能を用いている。ゲーム内のグラフィックス設定は、総合品質の「最高」をベースにDLSSを「オート」で適用した状態としている。解像度は4K、WQHD、フルHDの3パターンでベンチマークを実行している。
平均フレームレートの結果を見ると、4Kで170fps、WQHDで224fps、フルHDで287fpsとかなり高いフレームレートを記録している。4Kでも高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーを活かせるパフォーマンスを発揮しており、WQHDとフルHDでは240Hz駆動のディスプレーとの相性も良さそうだ。
最後に、大人気のバトルロイヤル型FPSゲーム「Apex Legends」でのフレームレート計測を行う。ゲーム側のグラフィックス設定は、すべてのオプションを最高に設定した状態とし、解像度は4K、WQHD、フルHDの3パターンとする。
フレームレートの計測にはCapFrameXを用い、射撃訓練場で特定のルートを移動したのちに「バンガロール」の「スモークランチャー」を射出して煙が無くなるまで待機するという一連の動きで計測した。
結果は、4Kでの平均フレームレートは100fpsを大きく上回り、WQHDとフルHDでは平均フレームレートが200fpsを大きく上回っている。フルHDではApex Legendsの上限である300fpsに張り付く時間も長かったので、240Hzや360Hz駆動の高リフレッシュレートディスプレーの性能も存分に発揮できるだろう。
最高画質設定でも高フレームレート
4Kゲーミングにも手が届くパフォーマンス
今回の検証結果から、PG-PD12はハイクラスゲーミングPCと呼ぶに相応しいパフォーマンスを持つことが確認できた。検証での各ゲームの画質設定は全てゲーム内の最高設定としたが、フルHDはもちろんWQHDでも高フレームレートを叩きだし、4Kでも60fps以上のフレームレートを出せていた。「せっかくゲーミングPCでゲームを楽しむのだから、画質設定は妥協したくない」と考える人に、PG-PD12は十分なゲームパフォーマンスを提供してくれる。
また、今回の検証には含まなかったが、Pコア+Eコアで構成されるCore i7-12700はゲームプレイの裏で配信アプリを動かすゲーム実況配信などにも強いはずだ。そういった用途にもオススメできる1台と言えるだろう。
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