1999年発売の『チョコボレーシング』から久しぶりの「チョコボ」のレースゲーム!
一発逆転も狙えるハチャメチャレーシング!『チョコボGP』のプレイレビューをお届け
2022年03月03日 18時00分更新
1999年にPlayStationで発売された『チョコボレーシング ~幻界へのロード~』以来23年ぶりとなる、レースゲームの「チョコボ」が帰ってきた! チョコボを主人公にした「ファイナルファンタジー」(以下、FF)のスピンオフタイトルの「チョコボ」シリーズ最新作となる『チョコボGP』。本作は『チョコボレーシング』のリメイクではなく、オンライン対戦など新しい要素を搭載した完全新作タイトルだ。
発売の迫った本作をプレイする機会を得たので、ここではどういったレースゲームなのか、プレイ感も交えながらレビューしていこう。
ライバルたちと邪魔をしあう、バトル系レースゲーム!
本作はリアル系ではなく、魔石による攻撃でライバルたちの邪魔をしたり、アビリティでレース展開を有利にできたりと、何でもありなバトル要素の強いレースゲーム。
チョコボやモーグリのアトラ、シロマなどシリーズではお馴染みのメンバーが登場し、それぞれマシンに乗って「チョコボ」シリーズや「FF」の舞台をモチーフにしたレース場で順位を競いあう。
まずは、本作に収録されたモードを簡単に説明しよう。
【ストーリー】
レースに優勝した者は「なんでも願い事が叶う」という話を聞いたチョコボたちがエピソードに沿ってレースをしていくモード。各レースにはタイムに加え、「◯◯に勝て」などの条件が出される。
ここをプレイすることで、新たなプレイアブルキャラクターやレース場などが開放されていく。
【タイムアタック】
キャラクターとコースを選んで、自己ベストタイムを目指す1人向けモード。自分が出した記録をゴーストとして出現させて、自己ベストと速さを競うことも可能。また、アップされたほかのプレイヤーのゴーストを呼び出して競うこともできる。
【シリーズレース】
4レースを走って、総合順位1位を目指すモード。おすそわけで2人同時プレイも可能。最初は「ゴブリンシリーズ」のみ挑戦できるが、上位3位以内に入れば、次のシリーズが登場する。
【カスタムレース】
プレイヤーが自由にルールを設定できるレース。おすそわけで2人同時プレイが可能。
【チョコボGP】
トーナメント方式で世界中のプレイヤーとレースをするモード。
【マルチプレイ】
プレイヤーがロビーを作って、「ローカル通信」と「オンライン」でマルチプレイを行なう。
【ショップ】
「チケットショップ」と「ミスリル」「ギル」の3つのカテゴリーがあり、チケットショップではゲーム内で手に入るチケットを使って「キャラクター」や「マシン」などを購入できる。
【オプション】
ゲームの各種設定を変更できる。自分の「プレイデータ」やゲームのシステムをチェックできる「遊び方」なども確認可能だ。
運にも左右されるが一発逆転を狙える激アツレース!
レースでは、スタートからダッシュをかける「スタートブースト」やコース取り、ドリフトからの「ドリフトブースト」などを駆使して、いかに相手より速く走るかを競う。
ドリフトはいつでもかけられるので、長い一本道でもドリフトブーストを狙うなど、積極的に出していくようにしよう。
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走行中にLスティックを傾けてジャンプボタンを押すと、ドリフトになる。このドリフト中には「ドリフトスパーク」が発生(足元に火花のようなエフェクトが出現)。ドリフトスパークが発生している時にジャンプボタンを離すと、「ドリフトブースト」が出せる。なお、ドリフトを続けるとドリフトスパークが3段階までレベルアップし、レベルが高いほどドリフトダッシュの時間が長くなる
ゲームの見た目も可愛いし、正直、お気楽に勝てるだろうと高をくくっていたが、さにあらず。レースを始める前にゆっくり目のスピードで展開する「ビギナー」と、慣れた人向けの「マスター」を選べるのだが、「ビギナー」で挑戦しても序盤で余裕で負けてしまうことも。
なぜかというと、「魔石」や「アビリティ」といった要素があるため、ライバルたちの攻撃を連続でくらって、一気に最下位に落ちてリカバリーできずに終了というパターンがあるからだ。
マシンの性能だけではなく、コースのラインや特徴を覚えたり、魔石やアビリティも使ったりすることも大切だ。逆にいえば、これらを使いこなせばいつでも逆転のチャンスはアリ!
最初は難しいと感じたものの、コースがわかったり、魔石やアビリティを使うようになると勝率が俄然上がってくる。ゲームの難易度でいえば、理不尽に感じないくらいのバランスでまとまっている印象だ。
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「魔石」を取ると、「ファイア」や「ヘイスト」など『FF』でお馴染みの魔法が出せる。魔石はコース上にあるマジカルエッグを取ることでゲット可能。3つまでストックでき、同じ魔石を取ると3段階までレベルアップして効果もアップする
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魔石の効果の中には、「バハムート」を召喚できるものも。バハムートを呼び出すと一定時間、操作キャラクターが無敵のバハムートに変わり、ブースト状態でコースを自動で移動する。最下位でも、これが出ればトップを取れる可能性アリ! とくに順位が低い時に出現することが多いように感じた
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「アビリティ」は、キャラクターそれぞれが持つ必殺技だ。時間経過やコース上にある「クリスタル」を取ることでアビリティゲージが上昇。ゲージがマックスになると出すことができる。チョコボの場合、ブースト状態で一定時間自動走行する「チョコダッシュ」が出せる。チョコダッシュの間は無敵になるので、ライバルの攻撃を避けるのにも使える
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ライバルたちからターゲットされたり、近くにアビリティ発動中のライバルいる時には警告表示が出る。黄色は自分が魔石攻撃のターゲットにされている時、赤色は自分がアビリティ攻撃のターゲットにされている時やアビリティ発動中のライバルが近くにいる時となる。左右に移動して攻撃をかわすようにしよう。なお、「マバリア」ではアビリティを防げない点に注意だ
アレンジされた「FF」の楽曲も聞き逃せない!
本作では、ストーリーモードのイベント中やレースのBGMに「FF」シリーズの楽曲のアレンジ曲が使われている。シリーズファンは、BGMを聞くだけでも盛り上がること間違いなしだ。また、『ディシディア ファイナルファンタジー』などでボイスのついたキャラクターは、同じ声優さんの声でしゃべる! こういった部分も要注目。
「チョコボ」シリーズとして楽しめることはもちろん、「FF」のファンアイテムの1つとしても遊べる点が魅力だ。
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個人的に推しのキャラクターは、『FF VI』のティナ! アビリティでは、「魔導ミサイル」を前方に5つ発射する。ミサイルは障害物に当たったり、一定時間で爆発。ミサイルに当たったライバルはもちろん、爆風に巻き込まれたキャラも大クラッシュさせられる。中々エグイ必殺技だ
オンライン対戦の「チョコボGP」モードにも挑戦!
今回、オンライン対戦の「チョコボGP」モードにも挑戦できた。チョコボGPモードは、勝ち抜きのオンライン向けのレースモードで、決勝戦までの4レースで上位に残り、最後のレースで1位を目指す。
筆者の所持するSwitchは発売初日に購入した初期型で、ネットには「TP-Link Deco M4 AC1200 メッシュWi-Fiユニット」を使用し、無線で接続している(Switchの接続テストで確認したところ、通信速度のダウンロードが31.8Mbps、アップロードが7.0Mbpsほど)。
対戦メンバーを募る初めのマッチングに多少時間がかかることがあるものの、一度レースに入ってしまえば、テンポよくゲームは進む。1試合も2~4分で終わるので、10分前後で決勝までたどり着ける。
筆者の自宅のように少しネット環境が貧弱でもラグを感じることなく遊べたので、一般のネット環境なら問題なくプレイできるだろう。
【ゲーム情報】
タイトル:チョコボGP(チョコボグランプリ)
ジャンル:レース
販売:スクウェア・エニックス
プラットフォーム:Nintendo Switch
発売日:2022年3月10日予定
価格:
通常版:6578円(パッケージ/ダウンロード)
e-Store限定版:9658円(パッケージのみ)
プレイ人数:1~8人
CERO:A(全年齢対象)
※本作品はおすそわけ機能に対応しています。
※オンラインプレイの利用には、インターネットへの接続および、ニンテンドーアカウントの作成(無料)と「Nintendo Switch Online」への加入(有料)が必要です。
※インターネットに接続することで利用できるサービスは、ゲームの発売から期間が経過すると終了する場合がございます。
※通信状況によってオンラインプレイ時にタイムラグが発生する場合がございます。
※店舗別特典は数量限定です。数に限りがございますのであらかじめご了承ください。
※各販売店様における製品ページは順次公開が開始されます。
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CHARACTER DESIGN: TOSHIYUKI ITAHANA/RUBI ASAMI
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