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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第45回

買い換えは不要、ファン交換がおすすめ

【鉄板&旬パーツ】サイズのCPUクーラー虎徹MarkIIと無限五の違いは搭載ファン、その性能差を試してみた

2022年02月26日 13時01分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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回転数アップとともに騒音値も上昇した
「KAZE FLEX II 120」

 手始めに「KAZE FLEX II 120」と「KAZE FLEX 120」の騒音値をチェックしてみた。回転数20%から10%刻みに変更し、ファン排気側から30cm離れた位置の騒音値を測定している。

 両ファンともに40〜50%までの低速回転時の騒音値は同レベルになっているが、「KAZE FLEX II 120」は60%の1000rpmを超えたあたりから、シャーという軸音が耳につくように感じた。実際、70%から上の回転数では40dBAを超え、最大回転時は46.2dBAを記録した。密閉性が高く、パネルに吸音材を備える静音向けPCケースなら、40dBAアンダーに抑え込めると思うが、90~100%での運用は避けたいところだ。

ファンの騒音値(回転数)
回転数 KAZE FLEX 120 KAZE FLEX II 120
20% 34.5dBA(335rpm) 34.6dBA(340rpm)
30% 34.6dBA(490rpm) 34.6dBA(535rpm)
40% 34.7dBA(615rpm) 35.3dBA(725rpm)
50% 35.1dBA(735rpm) 36.2dBA(890rpm)
60% 35.5dBA(850rpm) 37.5dBA(1040rpm)
70% 36.1dBA(950rpm) 39.5dBA(1190rpm)
80% 37.0dBA(1060rpm) 42.9dBA(1320rpm)
90% 37.6dBA(1130rpm) 44.2dBA(1440rpm)
100% 38.6dBA(1200rpm) 46.2dBA(1550rpm)

CPUのフルロードやゲーミング時の冷却性能を確認

 冷却性能のテストには、CPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」が30分間ループされる「Minimum Test Duration:30 minutes」に、CPU負荷は高くないが、ゲーミング時を想定した「3DMark:Time Spy Extreme Stress Test」、アドビの定番動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」で、実際に編集やエンコードを行なうベンチマーク「UL Procyon Video Editing Benchmark」を利用している。

テスト実行中のCPU温度や、Pコア/Eコアのクロックなどを「HWiNFO64 Pro」を使って記録している

虎徹MarkIIはCore i7との組み合わせも十分可能

 まずは虎徹MarkIIから見ていこう。とは言え、CPUがフルロードされるCINEBENCH R23は、新旧ファンに関係なくCPU温度は100度に達している。予想通りだが、動作クロックの推移を見ると、4597~4697MHzを維持し、CPU Package Powerも190W前後で推移している。両ファンともに回転数は最大値なので、パワーリミット無制限の状態を冷やしきるには、ヒートシンクの大きさ(放熱性)が、一歩及ばすといったところだろう。

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