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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第45回

買い換えは不要、ファン交換がおすすめ

【鉄板&旬パーツ】サイズのCPUクーラー虎徹MarkIIと無限五の違いは搭載ファン、その性能差を試してみた

2022年02月26日 13時01分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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 これまでDeepcool「AS500」「AS500 PLUS」「AK620」といった定番の空冷CPUクーラーを触ってきたが、あまりに定番過ぎて近年の環境で試していなかったのが、サイズの「虎徹MarkII」と「無限五」だ。LGA1700への対応と、120mmファンの強化がなされた「虎徹MarkII リビジョンB(KOTETSU MarkII Rev.B) SCKTT-2100」、「無限五 リビジョンC(MUGEN5 Rev.C) SCMG-5200」が発売されたので、第12世代インテルCoreプロセッサーで試してみることにした。

 今回のリビジョンアップでは、空冷CPUクーラーの要となるヒートシンクはそのままに、120mmファンが「KAZE FLEX II 120」にパワーアップしたマイナーバージョンアップになる。前リビジョンに付属していた「KAZE FLEX 120 PWM」よりも風量が向上し、冷却性能を引き上げた形だ。

 軽く両モデルをおさらいすると、ともに全高154mm台と多くのミドルタワーPCケースに搭載できる使いやすさ、それに加え十分な冷却性能と静音性が魅力で、約5年近くショップの売れ筋トップランクに君臨している定番中の定番モデルだ。

 奥行き58mmのヒートシンクで、Core i3/i5やRyzen 3/5といったエントリー~ミドルレンジCPUを静かにしっかりと冷やす虎徹MarkIIに、ハイエンドCPUに対応できる奥行き85mmの大型ヒートシンクを備え、デュアルファン化での冷却性アップも狙える無限五になる。

「虎徹MarkII リビジョンB(KOTETSU MarkII Rev.B) SCKTT-2100」

大型ヒートシンクを採用する「無限五 リビジョンC(MUGEN5 Rev.C) SCMG-5200」

CPUクーラーのスペック表
名称 虎徹MarkII リビジョンB
(KOTETSU MarkII Rev.B)
無限五 リビジョンC(MUGEN5 Rev.C)
型番 SCKTT-2100 SCMG-5200
サイズ 136(W)×154(H)×84(D)mm
(ファン、突起含む)
136(W)×154.5(H)×109.5(D)mm
(ファン、突起含む)
ヒートパイプ 6mm径×4本 6mm径×6本
重量 635g(ファン含む) 890g(ファン含む)
サイズ 120×120×26mm  
回転数 300(±200)rpm~1500rpm(±10%)  
風量 16.90~67.62CFM  
静圧 0.075~1.5 mmH2O  
騒音値 4.0~28.6dBA  
実売価格 4900円前後 7200円前後

新旧KAZE FLEXを使って比べてみた

 さっそく新旧リビジョンの虎徹MarkII、無限五の性能を確かめていこう。新旧でヒートシンク自体は同じなので、新型ファン「KAZE FLEX II 120」と、LGA1700マウンター「LGA1700 MOUNTING KIT SCMK-1700B」を用意し、旧リビジョンと組み合わせてテストしている。

 テスト環境のCPUには、Maximum Turbo Power(MTP)が190WになるCore i9-12700Kを組み合わせている。ヒートシンクのサイズ的にCPUがフルロードされる作業では虎徹MarkIIは厳しいところだが、ここではパワーリミットが事実上無制限になるPBP/MTPを4096Wに設定している。ほかにも、MSIのZ690マザーボードの「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」や、DDR4-3600メモリーなどを使っている。

12コア/20スレッドを搭載するCore i7-12700Kでテスト

MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」のBIOSでPBP/MTPを4096Wに設定。CPU Package Powerは最大で195Wに達する

ファンの回転数は、マザーボードのデフォルト設定にしている

サイズのLGA1700向けマウンター「LGA1700 MOUNTING KIT SCMK-1700B」。これまでと同じく、取り付けしやすい

「KAZE FLEX II 120」(左)と「KAZE FLEX 120」(右)。ファンブレードの形状に大きな違いは見られず、枚数も11枚と同じだ。グレー&ブラックカラーから、ブラック1色になっているのもポイント

テスト環境
CPU インテル「Core i7-12700K」
(12コア/20スレッド、最大5.0GHz)
CPUクーラー サイズ「虎徹MarkII」、「無限五」
(120mmファン、サイドフロー)
マザーボード MSI「MAG Z690 TOMAHAWK WIFI DDR4」
(インテルZ690、ATX)
メモリー G.Skill「DDR4-3600 F4-3600C16D-32GTZNC」
(16GB×2)
ビデオカード Palit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro 12GB NED308T019KB-132AA」
(GeForce RTX 3080 Ti、GDDR6X 12GB)
HDD Samsung「980 PRO 2TB MZ-V8P2T0B/IT」
(2TB、PCIe4.0 NVMe SSD)
電源ユニット SUPER FLOWER「LEADEX VI PLATINUM PRO 1000W」
(1000W、80PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」
室温 17度
暗騒音 34.2dBA

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